不動産FCを使って腹を割って話せる仲間を見つけよう

売買仲介営業をやっていると、様々な問題にぶつかります。営業、キャリア、社内の人間関係…誰にも聞けない悩みは売買仲介営業専門のコンサルタント・梶本幸治さんに聞いてみましょう。

今週は、不動産FCについて考えます!(リビンマガジンBiz編集部)(毎週水曜日更新)


不動産会社を経営しています。不動産FC加盟のお誘いを受けています。 不動産FC加盟について、梶本さんはどうお考えですか。

答え
当事者意識を持っていれば、それなりのメリットがあると思います。

FC加盟に向いていない人は不満ばかり

不動産会社さんの社長によってFC加盟が向いている方と向いてない方がいらっしゃいます。

中には、FC本部の指示に従わないばかりか、もう本部の言うことやることなすこと文句ばかり言ってはる社長さんがいます。

本部から送られてきたものに、「こんなもん使えるかー」とか。

本部から勧めてきたものに、「なんやこれ?こんな本部はしょうもないもんばっか送ってきやがって」とか言ってばかりです。

さらには、FCの加盟店さんの社長さんの集まりにも全く行かない。「あんな連中としゃべっても喋っても意味ないしなー」

もう、この人ホンマに何のためにFCに入ったんやろって思います。

まあ、いわゆる大手面をしたい、大手っぽく見せたいだけでFCに入られる方もいらっしゃるようですし、FC本部から有益なものを得ようとはしないのかもしれません。

それはそれで、目的にかなっているので、良いのかもしれませんけども、それだけではちょっと寂しい気がします。FCに入るならば、同じブランド、看板を背負って立ち、一緒に盛り上げていく当事者意識を持つことが必要だと思います。そのうえで、FC本部に多くを期待しないという加盟のし方がいいんじゃないでしょうか。

まあ、実際フランチャイズの加盟セミナーをみるとなかには、オーバートークとも言えそうな内容もあるんですよね。中には「FC本部にだまされた!」とか言って、私に「梶本さん、〇〇FC本部のやり方はどう思いますか?」と不満をぶちまけてこられる人もいます。

気持ちはわかりますが、だまされたって別に…こう首根っこつかまれて加盟させられるわけじゃないので、そこまで言うのはそこまで言うのはどうかなと思いますね。

FCのネットワークを通じて何でも話せる同志を見つけよう

FCに加盟される不動産事業者さんの多くは、集客面でのプラスを期待することが多いのではないでしょうか。確かに全国的な知名度がありますので、その気持ちもわかります。でも、やっぱり私から見て、良いことだと思うのは仲の良い社長さんができることです。

同じFCでも、商圏のかぶるところの社長さん同士は仲悪いんですけど、エリアが離れているところの社長さん同士で非常に仲良くなることはよくあります。

私の知り合いの社長さんでも東北地方の不動産会社の社長さんと九州の不動産会社の社長さんで、本当に仲が良い方いらっしゃいます。全然商圏かぶらないので、お互い腹を割って話ができるからでしょうね、切磋琢磨しながら、いろいろ情報交換されていて、こういうお付き合いは非常に素敵だなと思いましたね。

地元の不動産会社の社長同士でも飲み会をやったりしていますが、盛り上がった風の雰囲気に終始しますよね。

「この間の案件あの現場も決まったんすか?」

「ああ、まあぼちぼち」

「いくらで決まったんですか?」

「まあまあええ値段でしたわ」

って、会話は弾んでいるようにみえて、内容は全然ありませんよね(笑)

そんなんじゃなくて、エリアが離れていて、気の合う社長さんであれば

「どこどこの一括査定て今は受託率何%位やってますか?」

「チラシの反響率はどうなってんの?」

「買い付け率どうなってますか?」

知りたい話をズバっと言い合えるのはいいことですよね。

やっぱり経営者は孤独です。

孤独な戦士の傷を癒すために、不動産会社の社長同士でたくさんの友達を作るという意味でFC加盟は有効だと思います。

「たまに梶本さんと話しをしたい」

「たまにご飯行くだけのコンサルメニューってない?」

という、悩みを聞くだけのようなコンサルをやらせていただくこともあります。そういう寂しさを癒してくれるっていう意味でもFC加盟は良いのではないでしょうか。

やはり、FC本部に何かをしてもらうという姿勢より、FCを盛り上げようとか、FCを通じていろいろ勉強しようという姿勢が良いと思います。どんなことでも、ご自身が色々とやっていって初めて儲かるものです。

そういった意味では、FC加盟にはそれなりのメリットがあると私は感じております。

いちどFC本部さんの話もじっくり聞いてみたらどうでしょうか。

 
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