不動産売り求むチラシと自社HPの連動は必要か否か

「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。

不動産仕入れに役立つチラシについて学んでいます。今回はチラシとホームページ(HP)の深い関係について紹介します!(リビンマガジンBiz編集部)

画像=写真AC

みなさん、こんにちは。株式会社レコの梶本幸治です。

3回に渡り、不動産売り求むチラシの考え方やデザイン、レイアウトの解説を行いましたが、今回のコラムでは、不動産売り求むチラシと自社HPの連動に関してお話したいと思います。(前回記事はこちらから)

そもそも、不動産売り求むチラシと自社HPの連動とは何かについて、軽くご説明いたします。

不動産売り求むチラシと自社HPの連動とは、自社HPに「売却相談・査定申込コンテンツ」を作成しておき、売り求むチラシにはそのコンテンツへ誘導するためのQRコードや検索窓を掲載し、自社HPへアクセスして下さった方から、WEBで問い合わせして貰う事を指します。

このような「チラシ→自社HP」といった導線で、売り反響を獲得しようとしている不動産会社様に時々お目にかかりますが、これは有効なのでしょうか?

私はこのような導線で反響を獲得する手法に関し、少々懐疑的です。

「こんな導線は絶対に駄目だ!」とまでは、申しませんが、そもそもチラシ反響は「電話で受ける」事が基本であり、チラシを読んで下さった方をわざわざ、自社HPに誘導する必要性を感じません。

チラシは「如何にして電話をかけたくなるか」の仕掛けを必死になって考えるからこそ、反響が獲得出来るのであり、自社HP誘導用にQRコードや検索窓を付ければ、お客様(不動産所有者様)の目線をあちらこちらに飛ばす事となり、得策とは言えません。

又、自社HPへのアクセスはオーガニック検索や、リスティング広告等、WEBマーケティングを駆使して獲得すべきであり、チラシで自社HPへのアクセスを増やそうとすることは、HP集客の面からみてもお勧め出来ません。

実際、私の東海地方や近畿地方のクライアント(私のコンサルを受けて頂いている不動産仲介会社様)で以前、この「売り求むチラシ→自社HPの売却コンテンツ」でどのくらいのアクセスが集められるかについて実験をした事があります。

チラシにQRコードを付け、そのQRコードから自社HPの売却コンテンツに流入してきたアクセス数を、Google Analyticsで計測しました。

その結果、新聞折り込み広告で20,000部のA4の売り求むチラシを実施したのですが、チラシから自社HPに流入してきたアクセスは3~5件という結果に終わり、問い合わせは0件でした。

「不動産売り求むチラシの基本的な考え方と、その目標反響率」で解説しましたように、不動産売り求むチラシ目標反響率は、チラシ12,000部~15,000部の配布で問い合わせ1件が目標ですので、上記のチラシは失敗という事になります。

チラシは「電話で反響を取ることが基本」ですので、わざわざ、お客様をアチラコチラへふらふらと誘導する事は止めましょう。ズバッ!っと、電話反響1本で勝負して下さい。

では、次回からはいよいよ、各種不動産売り求むチラシの具体的な作成方法をご紹介して参ります。

POINT

・チラシからHPへの流入は考えるな!

・不動産売り求むチラシは電話を鳴らすためのと心得よ!

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