今年も、不動産テックの専門展示会である、「不動産テックEXPO [大阪]」が、業界内・関西最大の規模で開催される。

4回目となる今回は、8月30日(水)から9月1日(金)までの3日間、会場はインテックス大阪で、今注目のサービスや企業200社以上が一堂に会する。

同イベントに出展する企業・サービスの見どころや開催されるセミナーの注目ポイントの初回企画の第2弾だ。

1本目の記事はこちら

 

【イベント詳細】

イベント名 第4回 不動産テックEXPO [大阪]
日時 2023年8月30日(水)~9月1日(金)
10:00~17:00
場所 インテックス大阪
主催 RX Japan株式会社
参加費 無料
(通常¥5,000 ※WEBからの事前登録にて無料)

 

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スイス発、高精度の不動産査定サービスが選ばれる理由

スイスに本部を置くプライスハブルジャパン(東京都千代田区)は、不動産のビッグデータを活用した価格査定システムや査定書作成サービスなどを提供している。

フランスやドイツ、スイスを中心に全世界で1,300社以上がサービスを導入しており、スイス本国では、優秀なフィンテック企業やスタートアップ企業に送られる「Swiss FinTech Awards」に4年連続してノミネートされるなど、国内外で注目が集まっているスタートアップだ。

 

高精度な不動産価格査定システム

同社が提供している不動産価格査定システムの特徴は、不動産の取引や募集データに加えて、”オルタナティブデータ”と呼ばれる周辺施設や口コミといったデータを数値化してAIに取り入れることで実現する、高精度の価格査定だ。

査定ツールの画面 画像提供=プライスハブルジャパン

「取引データだけでは、たまたま高値で売れたケースといったものも取り込まれてしまい、査定精度に影響を与えます。当社では様々なデータを活用することで”たまたま”の要素を極力減らすアプローチをしています」(岩田氏)

実際に、他の査定サービスを使っていてプライスハブルに乗り換えるケースでは、査定の精度が理由となるケースが最も多いという。

高精度な査定により導入企業からは、これまで5時間以上かかっていた社内判断が1時間程度で完了するといった声も寄せられているという。

また一般消費者向けに、僅かな項目を入力するだけで不動産価格を算出するサービスも用意しており、リード獲得の仕組みとしても活用されている。

 

価格を可視化しプレゼンにも活用できる”ヒートマップ”機能

また、ヒートマップでエリアの価格を可視化できる点も、他の査定サービスにはない独自の機能となっている。

1㎡ごとのマス目の価格をAIが算出し、赤いエリアは価格が高く、青くなるほど価格は低くなる。ヒートマップを見れば、同じ駅周辺でも価格が高い・安いエリアがピンポイントで発見することができる。

「ヒートマップは、プレゼンツールとしても有効で、ヒートマップを見てもらうことで、顧客の視覚に訴えかけることができるので、イベントのブースに来場いただいた方にも実際に見てもらいたいですね」(栁澤氏)

価格がビジュアライズされるため、接客時に予算価格などから適正な地域を選ぶといった活用法や、ヒートマップはURL化して顧客に送れるため、非対面での接客や提案などにも利用できるという。

 

出展ブースの見どころ・キャンペーン

出展ブースでは、紹介したプライスハブルジャパンの価格査定システムを実際に見て・触ることができる。また、来場者には特典としてデモアカウントの付与も行う予定だ。

価格査定の精度がどれほどのものなのか、実際に足を運んで試してみよう。

企業名 株式会社プライスハブルジャパン
出展小間番号 5-29
所在地 東京都千代田区丸の内1-5-1新丸の内ビルディング 10階(受付)・9F
製品カテゴリ 不動産仲介向け、不動産管理向け、業務効率化
繫がりたい企業、人 賃貸管理会社、アパートメーカー、
売買系や買取再販、建築会社、ハウスメーカーなど

 

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月極駐車場業務の最大95%を削減。無料サービス「アットパーキングクラウド」

ハッチ・ワーク(東京都港区)が提供している「アットパーキングクラウド」は、月極駐車場業務における、契約業務や請求業務、更新解約手続きなどを不動産事業者に代わって行うサービスだ。

薄利ながら事業者の負担が大きいといわれる月極駐車場に関わる業務負担を、最大95%削減(※)することに加えて、賃料の家賃保証や収納代行も行う。

※注=管理台数1,000台、毎月20台が入れ替わる仮定でのハッチ・ワークシミュレーション

現在、大手企業や地場中小の不動産会社を含めて、全国500社以上が導入しており、利用者は13万人以上の実績だ(ともに2023年6月時点)。最近では、新築住宅の入居者用に用意していた駐車場だが、入居者で埋まらなかった駐車場の管理といった需要で、ハウスメーカーや住宅メーカーでの利用も広がっているという。

驚くべきことは、これらのサービスを無料で利用することができるという点だ。

「アットパーキングクラウド」 画像提供=ハッチ・ワーク

 

稼働率向上・収益アップにも貢献

「アットパーキングクラウド」の特徴は、初期費用・月額利用料が無料のフリープランがあることや業務の効率化だけでなく、月極駐車場事業の稼働率向上や収益アップにも貢献している点にある。

「アットパーキングクラウド」で管理する月極駐車場は、ハッチ・ワークが運営する駐車場検索サイト「アットパーキング」に加えて、アットホームやHOME’Sといった大手不動産ポータルサイトにも自動で無料掲載される。

集客力の強さが他社駐車場サービスと異なっており、月間問い合わせは26,000件を超える(2023年3月時点)。

また、駐車場の空き待ち予約ができる「アキマチ®」機能によって、駐車場の需要がわかり、賃料の値上げなどにも活用することができるという。

これらの結果、ハッチ・ワークが2022年1月から同年8月までの8カ月間、管理している10万車室を定点観測したところ、稼働率が81.7%から85.6%と3.9%増加していた。また、月極駐車場の管理物件が4年で3.8倍になった不動産事業者もいるという。

 

他社サービスと異なったオンライン契約

「アットパーキングクラウド」は、電子帳簿保存法に準拠したタイムスタンプ形式に対応している。

そのため、利用者はオンライン上でホテルを申し込むように利用登録ができる。不動産事業者も、来店での接客業務が不要なことはもちろん、他社サービスと異なって契約書の作成や書類の郵送なども不要なことも見逃せない。

当日のイベントブースは、駐車場の現地を模したQRコードの看板が目を引く展示となる予定だ。「アットパーキングクラウド」のその仕組みや、なぜ無料で利用できるのか、その仕組みについても確認してみよう。

企業名 株式会社ハッチ・ワーク
出展小間番号 6-45
所在地 東京都港区南青山2-2-8DFビル3F
製品カテゴリ 不動産管理向け
繫がりたい企業、人 管理会社、デベロッパー、ハウスメーカーなど

 

セミナー参加者の満足度94%。マーターポートの”デジタルツイン”

イベント期間中に開催されるセミナーも見逃せないものばかりだ。

デジタルツインの最新・最先端活用事例 〜不動産業、建設業、施設・設備管理で成果を生み出すDXの要諦〜」というテーマでセミナーに登壇するのは、アメリカのシリコンバレーから生まれたデジタルツインプラットフォーム「Matterport」を提供するマーターポート(東京都港区)の蕭敬和社長だ。

マーターポート・蕭敬和社長 画像提供=マーターポート

日本で広く知られている「360度カメラ画像を使った不動産VR」は、アメリカでは「3Dウォークスルー可能なデジタルツイン」に取って代わってきているという。

セミナーでは、デジタルツインとはどういったものなのか、またデジタルツイン領域のサービスとして全世界№1のサービス「Matterport」の紹介、不動産業界・建設業界などでの成功事例が紹介されるという。

「『Matterport』は、他の360°画像VRサービスと比べて表現力・忠実度が段違いです。建物空間の距離データも取得して画像を合成しているため、奥行まで表現でき、本当にその場にいるような感覚になる。成功事例を通じて、一般消費者がなにを求めているか。どういう情報を求めているか。そして、商談を活性化し、コストを削減する方法をお話ししたい。最新のMatterport撮影機器を用いた撮影実演デモも行うので、是非、実際にセミナーに参加して体感してほしい」と蕭社長は語る。

昨年12月の東京展では、300名以上が参加し、満足度が94%だった同社のセミナーがさらにパワーアップして帰ってくる。

地場の不動産仲介会社、オフィスリーシング、住宅建築・販売会社、マンション・事業用不動産の管理会社、デベロッパー、建設会社やゼネコンといった幅広い業種にとって有益な時間になるはずだ。

 

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不動産業界注目のサービスが集まる同時7展開催のジャパンビルド

「不動産テックEXPO」は、日本最大の見本市主催会社のRX Japanが主催する、「Japan Build OSAKA -建築の先端技術展-」内で同時開催する8つの展示会の1つだ。

※同時開催されるイベントは下記の通り

第7回 Japan Build OSAKA -建築の先端技術展-

  • 第7回 高性能 建材・住設 EXPO
  • 第7回 スマートビルディング EXPO 
  • 第6回 スマートハウス EXPO
  • 第6回 施設リノベーション EXPO 
  • 第4回 不動産テックEXPO 
  • 第3回 建設DX展
  • 第2回 商業施設・店舗DX展
  • 第1回 建物の脱炭素EXPO 

不動産テックだけでなく、建材やリフォームリノベーションなど、不動産周辺分野の企画展に、今回から新たに「第1回 建物の脱炭素EXPO」が加わった。

これを逃せば、関西での開催は1年後となってしまう。不動産テックや住宅・建物の最前線をこの目で確かめよう。

開催期間中のみ臨時でシャトルバスが運行しているシャトルバスの詳細はこちら

※注=出展社数は同時開催展を含む最終見込み数字です。開催時には増減の可能性があります。

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