※終了※【開催迫る】不動産テックEXPO 見どころ企業・イベントを紹介【12/13~12/15】
いよいよ数日後に迫る国内最大級の不動産テックの展示会「不動産テックEXPO [東京]」。
2023年の締めくくりとなる不動産テックの展示会の見どころや、サービスの活用事例、特別なキャンペーン、セミナーの注目ポイントなどを紹介する企画の第2弾(全2回)。
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イベント詳細
イベント名 | 第4回 不動産テックEXPO [東京] |
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日時 | 2023年12月13日(水)~12月15日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了) |
場所 | 東京ビッグサイト |
主催 | RX Japan株式会社 |
参加費 |
無料 |
登記を早く、安く、大量に取得しデータベース化
不動産売買や開発、仕入れなどの業種において、登記業務は切っても切れないのが煩わしい作業だ。
登記取得から、取得後の情報の読み込みやデータベース化は、ノンコアながら多くの時間が発生している。
ホームズ(東京都文京区)では、煩雑な登記作業を行う不動産会社や金融機関に向けて、登記情報取得代行・データベース化請負業務を手掛けるほか、自ら登記の取得、データ化が可能な「オンライン登記情報システム」を提供している。
数百時間が数分に。DMや営業リストに活用
ホームズでは、一度に大量の登記を取得し早く安く正確に、登記情報をデータベース化するサービスを提供している。
たとえば、土地や建物の所有者に対してのDMリストを作成する際、 登記情報を大量に取得し、データ化するには大きな労力が発生する。ホームズの試算では、1筆の登記をデータ化する作業には早くても10分程度かかっている。つまり、5,000筆をリスト化するには800時間以上の時間がかかり、時給1,000円のアルバイトに任せれば80万円以上のコストが発生していることになる。
ホームズに依頼すればそれらの作業が、最短3営業日で完了するほか、「オンライン登記情報システム」を導入し自ら操作すれば、件数にもよるが、数分で完了する。
ホームズは、奇しくも有名不動産ポータルサイトと同名だが、社名の由来は法務局だ。司法書士だった創業者がアナログな登記簿業務のデジタル化の必要性を感じ、登記情報の解析技術を開発した。士業ならではの豊富なノウハウにより、登記簿に記載されている法律行為を正確に解釈するほか、「外字」と呼ばれるJIS規格の文字コードに含まれない文字にも対応し、正確なデータ化が可能になっている。なかでも、全部事項に記載されている甲区・乙区の権利関係に関して、法律行為に基づいて正確に解析しデータ化できるという点は、同社が特許を取得している技術で他社には真似のできないポイントだ。
取得した登記情報はPDFや紙のままでは活用するのが難しいが、データベース化することで、DMや電話営業用のリストとして活用できる。また、自社物件管理用の基礎データや、開発事業などにおいて、独自のデータベースを作っているデベロッパーに利用されており、権利関係を反映した開発予定地のオリジナルのデータベースの構築、土地仕入れのための土地調査といった様々な用途で活用可能となる。
登記データを使った様々な活用方法
ホームズでは、単なる登記取得だけでなく、様々な切り口での登記情報取得も可能だ。たとえば、賃貸不動産オーナーのリストアップやコインパーキングや駐車場の土地のみの抽出などもできるという。
他にも、相続移転登記のあった不動産や、相続移転登記があって1年経った物件の登記などに絞った登記情報の取得も可能で、相続はしたものの持て余している物件をターゲットにアプローチする不動産会社もある。いずれの切り口でも特定の市区町村単位のエリアに絞り込むことができるため、自社の商圏内で希望する見込み客にアプローチが可能だ。
出展ブースの見どころ・キャンペーン
「まだまだ、当社のサービスが不動産業界に広く知られておらず、登記情報を手作業でデータ化している会社は多いと思います。そういった作業はもうやらなくていいですよ、とお伝えしたいですね」と語るのは、ホームズ・ソリューション営業部・佐藤賢課長だ。
「ノンコアな業務をできるだけ減らし、お客様との接点や提案に時間を割くことが、不動産営業本来の仕事だと思います。そういった機会創出を、サービスを通じて提供するのが、1番お役に立てることだと感じています」(佐藤課長)
当日ブースでは登記情報、相続データを活用した不動産所有者へ効率的なアプローチについての提案や登記情報取得、加工の手間を大幅に削減できる「オンライン登記情報システム」の実演デモを見ることができ、具体的なサービス活用のイメージを持つこともできる。
ホームズでも、不動産会社からの質問や問い合わせをきっかけに、新たな登記簿データの活用方法などが見つかるケースも多いという。登記情報の取得、データ化活用などで、課題や事業の悩みがあるのであれば、一度ブースに訪れて相談してみよう。
企業名 | 株式会社 ホームズ |
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所在地 | 東京都文京区本駒込6-25-6 イトービル駒込7F |
製品カテゴリ | 働き方改革・業務効率化 |
繫がりたい企業、人 | 不動産業全般、金融機関 etc. |
外回り営業のDX化を支援し成果に貢献。UPWARD
UPWARD(東京都港区)は、フィールドセールスや外回り営業のDX化を支援するサービス「UPWARD」を提供している。
「UPWARD」は、外回り営業における「訪問すべき客先」の優先度を可視化したマッピングや訪問履歴の自動検知・記録、現在地周辺の客先レコメンドなど、様々な機能によって営業活動を強化するとともに、CRM(顧客管理サービス)やSFA(営業支援システム)ツールと連携することで、営業の現場から簡単に業務報告や営業データを登録することができるスマホアプリだ。
国内400社以上の幅広い業界・業種が導入している。
契約更新率は約99%。現場で活用される理由
「UPWARD」は、地図上に顧客情報を可視化して、外回りの営業活動の効率化を支援する。
地図上のピンは自由に設定することができ、重要顧客は赤、最終接触から時間が空いた顧客は徐々にピンが大きくなるなど、どのような顧客がどこに分布しており、次に訪問するべき顧客がどこにいるのかが直感的にわかる設計になっている。
また、CRMやSFAと連携して効率よく営業活動データを蓄積できる点も特徴だ。CRMやSFAを導入しても、うまく使いこなせている企業は少ない。それは、営業社員が活動を漏れなく報告することが難しく、正しい顧客データを蓄積できないため、CRMと現場に乖離が発生してしまっているからだ。UPWARDが様々な業界・売上規模の企業を対象に調査したところ、68.6%もの企業が営業活動の記録が出来ていないという結果になった。
「UPWARD」なら、営業社員がスマホをポケットに入れて営業活動を一日行えば、何時までどの客先に滞在していたといった報告を自動でまとめることができる。営業社員は「報告ボタン」をタップするだけで営業報告が完了する。
また、営業現場目線でサービスが作られていることも「UPWARD」が支持されているポイントだ。先ほどの営業報告においても、営業社員が「報告ボタン」で報告するまでは、CRMツールにデータが登録されることはない。常に状況を把握する営業社員の監視サービスではないのだ。
そういった営業現場目線のサービス設計や、使いやすいUIを追求することで、契約更新率は約99%だという。
営業の効率化で、査定スピードや商材の売上がアップ
不動産業界においては、不動産の仕入れ業務や土地活用営業など、外回り・フィールドセールスの現場で活用が進んでいる。
仕入れ業務においては、買取再販における不動産会社回りの営業管理のほか、物件査定時にも活用されている。ある不動産会社がでは、これまでエクセルで管理していた過去の査定や取引事例を、「UPWARD」の地図に登録することで情報の検索性や参照性が向上し、査定システムと連携することで、査定の精度を向上させながらスピードも20%アップしたという。
2023年からは、住宅地図やブルーマップの利用も可能となっており、不動産営業での活用の幅が、さらに広がりそうだ。
また、住宅設備メーカーが導入したケースでは、地図上に「行くべき顧客」を明確に表示することで、営業の行動が変容し、戦略商材の売り上げが前年比1.5倍になったケースもあるという。
出展ブースの見どころ
不動産テックEXPOのブースでは、会期2日目にデモ画面を用いてのミニセミナーを予定している。
「不動産用地仕入れ」「住宅設備メーカー」「住宅設備の商社卸し」の3つの職種をテーマとしたもので、1日数回行われる。
ミニセミナー開催時以外にも、これらの3つの職種のデモや個別説明を受けることができる。
また、不動産テックEXPO後の翌週、12月21日・22日にはさらに詳しい不動産仕入れや住宅設備営業をテーマとしたウェブセミナーも開催するという。
外回り営業、フィールドセールスの効率化やCRM/SFAツールの活用に課題を感じているのであればUPWARDのブースを訪れてみよう。
企業名 | UPWARD株式会社 |
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所在地 | 東京都港区西新橋1-1-1WeWork日比谷FORT TOWER |
製品カテゴリ |
住宅設備、施設管理・メンテナンス、働き方改革・業務効率化、 |
繫がりたい企業、人 | 住宅メーカー、住宅設備会社・卸、不動産売買、賃貸管理 etc. |
【セミナー】不動産業界における生成AI最先端
一般社団法人不動産テック協会が主催するセミナー企画「不動産業界の生成AI活用最先端!〜ChatGPT、AI画像で変わる業界の未来〜」では、GOGEN(東京都港区)・CEOの和田浩明氏、スタイルポート(東京都渋谷区)・CTOの木村將氏、LIFULL(東京都千代田区)・エンジニアマネージャーの山﨑顕司氏、3名によるパネルディスカッションが開催される。
和田氏が所属する協会内のAI活用推進部会は、2023年7月より活動を開始した協会で最も新しい部会で、近年急速に進歩しているAI技術を不動産業界内でどのように活用するか、ガイドラインについての協議やイベントなどが行われている。
「不動産テック領域で、生成AIについて専門的な知識を持っている人はまたまだ少ない」と語るのは、先述の和田氏だ。
自身の企業でもGhatGPTを活用したマンション管理会社向けのチャットサービスを提供しており、セミナーに登壇するスタイルポートではCGやOR領域におけるAI技術が、LIFULLでは部屋探しにAIが活用されるなど、それぞれ異なった切り口での生成AIの活用事例なども紹介される予定となっている。
ただ、業界を見渡すと、機密情報の漏洩や危険性に躊躇するあまり、AIを活用している不動産事業者は少ないのが現状だ。
和田氏は、「AI技術において、プライバシーに配慮した設定・設計は可能です。AIの導入には、リスクなどを懸念して大手企業の方が、動きが遅い可能性があります。AI技術は、我々が想像もできないような速度でアップデートされており、フットワークが軽い中小の不動産会社がうまく活用すれば、むしろ大手をしのぐようなチャンスがあるのではないかと感じています」と語る。
セミナーでは、今さら聞けないChatGPT・生成AIの基本から不動産業界にとってどのような効果や未来をもたらすのかについて、またAIサービスを提供している世界の大手IT企業の動向などについても語られる予定となっている。
AI活用やサービス導入を検討している不動産プレイヤーにとって、AIをどのように活用するのか、またどういった可能性を秘めているのかなど、視座を高める有意義な時間になるだろう。
不動産業界注目のサービスが集まる同時8展開催のジャパンビルド
「不動産テックEXPO」は、日本最大の見本市主催会社のRX Japanが主催する、「JAPAN BUILD TOKYO -建築の先端技術展-」内で同時開催する8つの展示会の1つだ。
※同時開催されるイベントは下記の通り
- 第8回 高性能 建材・住設 EXPO
- 第8回 スマートビルディング EXPO
- 第6回 スマートハウス EXPO
- 第6回 施設リノベーション EXPO
- 第4回 不動産テックEXPO
- 第3回 建設DX展
- 第3回 商業施設・店舗DX展
- 第1回 建物の脱炭素EXPO
イベント2日目には業者交流会も開催!
イベント2日目の12月15日(木)11:30~14:30には「不動産業者交流会」が開催される。
これまで数百人規模の不動産業者交流会を運営してきたリアンコネクション(東京都新宿区)とRX Japanの共催で、参加費無料(要来場予約)、軽食・飲み物付きでイベント会場の一部を使って、大々的に開かれる予定だ。
不動産事業者同士の名刺交換や情報交換に加え、不動産周辺事業者の参加も可能となっており、有益な出会いの場になるだろう。
イベント名 | JAPAN BUILD TOKYO -建築の先端技術展- |
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日時 | 2023年12月13日(水)~12月15日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了) |
場所 | 東京ビッグサイト |
主催 | RX Japan株式会社 |
同時開催展 | |
参加費 | 無料 ※ご来場にはお一人ずつ事前の来場登録が必要です。 完了ページより入場バッジをダウンロード、A4カラー印刷の上ご来場ください。 待ち時間ゼロでそのまま会場に入場ができます。 |
※注=出展社数は同時開催展を含む最終見込み数字です。開催時には増減の可能性があります。