2022年12月5日から7日までの3日間開催される日本最大級の不動産テックの展示会「不動産テックEXPO」の開催まであと僅かとなった。
今回は、出展企業の中でも注目の、スマートロックサービスを提供するQrio(キュリオ:東京都・渋谷区)と住宅ローンテックのiYell(イエール:東京都・渋谷区)の2社にフォーカスする。それぞれの成功事例を紹介しよう。
「Roomon」がカギの管理コスト・リスクを低減
ソニーの子会社で、スマートロック「Qrio Lock(キュリオロック)」を提供しているQrio(東京都・渋谷区)は、2022年2月より不動産事業者のカギの管理業務を効率化するシステム「Roomon(ルーモン)」の提供を開始した。
「Roomon」画像提供=Qrio
「Roomon」は、「Qrio Lock」と連動したサービスで、カギの情報をサーバー上で一元管理する。内見時のカギの手配や入退去時のカギの受け渡しなどをリモートで実現することで、管理会社の負担になっていたカギの管理コストや管理リスクの低減に活用されている。
あわせて、既築の物件に簡便に設置可能な両面テープ式だったこれまでの「Qrio Lock」に加えて、ドアの錠前と一体化する「Qrio Lock R」やテンキー付きの「Qrio Pad R」なども発売された。これにより新築物件のビルダーやデザイン性を重視する事業者への導入も進んでいる。
では、実際に「Qrio Lock」や「Roomon」を導入してどのような効果が期待されているのだろうか。
カギの管理リスクからの開放
カギの管理に苦慮している管理会社は多い。
特に内見時のカギの受け渡しは、煩雑になってしまう。物件にキーボックスを設置しているケースもあるが、違法に取得したクレジットカード受け渡しの場所などの犯罪に利用されるリスクもあり、「キーボックスはやめて欲しい」というオーナーも増えてきているようだ。
その一方で、管理会社が仲介会社にリアルな鍵の受け渡しを要求すると、内見率にも大きな影響が現れるという。
「Roomon」を使えば、暗証番号を仲介会社に伝えるだけで完了する。仲介会社は現地で伝えられた番号をテンキーに入力すると解錠する。
また、オフラインの状態でもカギの暗証番号が毎日変わり、システムと同期される。防犯面・セキュリティ面でも安心かつ、内見率も落ちないことをオーナーにアピール可能だ。
入居者にも物理的なカギを渡さず、オーナーに渡して保管してもらうことも可能で、カギの管理をハンドリングしないといった運営もできるという。
物件の価値向上やブランディングに活用
デベロッパーやビルダーが導入するケースでは、物件・部屋の価値向上を目的しているケースが多いという。
最新のIoT機器やICTテクノロジーが入っている「スマートマンション」、「スマートアパートメント」といったブランディングに注目が集まっている昨今、スマートロックだけでなく、給湯器との連動やスマートスピーカーなどとも連動するようなスマートホーム環境を構築するケースが増えているという。
洗練されたデザインの「Qrio Lock R」なら、電気錠の配線なども不要で、居住者にハイクオリティな住環境を提供できる。
カギに関する相談はQrioまで
昨今、賃貸物件へのスマートロック導入が活発に進んでいる。
Qrio・Roomon事業部・関拓行氏は、「不動産オーナーの代替わりなどが進み、4~60代のオーナーが増えてきた。そういった方の中には、デジタルガジェットが好きな人もいる。相続したアパートの築は古いが、リフォームや設備のリニューアルの中で、スマートロックを導入するケースが増えている」と語る。
「Qrio Lock」画像提供=Qrio
「Qrio Lock」はコンシューマーに向けた販売などで、累計で30万台以上を売り上げている。「Roomon」と連携した法人向けのサービスも、来年には1万3,000戸に導入予定だという。
不動産テックEXPOでの3日間では、簡単なアンケートに協力した方の中から、毎日10台Qrio Lockをプレゼントするキャンペーンや「Roomon」の仮申込みで、「Qrio Lock R」や「Qrio Pad R」を半額で提供するという現地申込みキャンペーンも予定している。
カギの管理や内見業務の効率化、新築物件の価値向上などに興味があれば、Qrioのブースに足を運び、「Qrio Lock」を触ってみよう。
企業名 |
Qrio株式会社 |
所在地 |
東京都渋谷区恵比寿西2-3-4東新産業ビル3F |
製品カテゴリ |
住宅設備、スマートハウス、スマートビルディング、リフォーム・リノベーション、施設管理・メンテナンス、不動産テック、セキュリティ、業務効率化 |
繋がりたい企業、人 |
管理会社、デベロッパー |
面倒な住宅ローン業務を丸ごとサポートする「いえーる ダンドリ」の驚くべき効果
iYell(イエール:東京都・渋谷区)が提供している「いえーる ダンドリ」は、住宅事業者向けのクラウド型住宅ローン支援システムだ。
「いえーるダンドリ」のサービススキーム 画像提供=iYell
ハウスメーカーや売買仲介事業者における住宅ローン業務は、売買取引における全業務のおよそ25%を占めると言われている。また、現在では全国で1,000を超える住宅ローン商品が存在し、顧客に適した住宅ローンを営業担当者が把握・提案することは非常に難しい。
そういった煩雑かつアナログな住宅ローン業務を、住宅事業者に代わりアプリを活用してスムーズに行い、資金相談の段階から事前審査、正式審査、融資実行本審査、売買契約、資金の受け渡しまでを一気通貫で提供しているのが「いえーる ダンドリ」だ。
全国2,500社以上のハウスメーカー、ビルダー、工務店、売買仲介事業者などが導入しており、国内№1の住宅ローン業務代行サービスになっている。
では、実際にどのような効果が見込まれるのかを、「いえーる ダンドリ」導入企業の事例と共に紹介しよう。
受注棟数が前年比20%アップ
地場・中小や小規模な工務店では、営業担当者が1人で集客から住宅ローンまでを行っているケースが少なくない。住宅ローンの業務はノンコアだが、時間や手間がかかるため、安定した受注もままならないばかりか、工期の遅れなども発生してしまう事業者も多いようだ。
ある地場の工務店が「いえーる ダンドリ」を導入したところ、受注棟数が前年比20%アップしたという。営業活動における住宅ローンの手続きから解放されることで、毎月の受注がコンスタントになった。
住宅ローン業務に充てていた時間を、MAツールの分析や集客施策などに割けたことが集客数の向上に繋がり、しっかりとした工期管理なども可能になったという。
取扱金融機関が増え、住宅ローンが強みに
また違った工務店では、物件の価格自体は大手ハウスメーカーよりも低いが、取り扱う住宅ローンを加味すると、他社の方がお得だと判断されて案件が流れてしまっていた。
「いえーる ダンドリ」を導入したことで、顧客に合った金融機関を複数社ピックアップ、提案の幅が増え、顧客の要望に応えられるようになった。
住宅ローン選びを誤ってしまうと、最終的に数百万円の支払いの差が生まれる可能性がある。また、顧客によっては金利ではなく団信を重視するケースもあり、そういった顧客が望むローン商品を提案できるかが、住宅会社選びのポイントとなるケースも多い。住宅ローンが理由で他社に流れていた案件の抑止にも「いえーる ダンドリ」は活躍している。
生産性とローン承認率が大幅に向上
「いえーる ダンドリ」は、営業担当者に代わって、顧客や金融機関とやりとりし、事前審査通過後からのほとんどの業務を任せることが可能だ。
多くの案件を取り扱う売買仲介の現場でも業務の効率化に役立っている。
今まで住宅ローン業務に割いていた時間を営業活動に集中でき、生産性の向上や住宅ローン商品も増え、承認率も向上したという。
特別なキャンペーンも実施中。住宅ローンの課題解決はiYellまで
「いえーる ダンドリ」は、プロダクトの完成度だけでなく、対応するオペレーターの持つ専門性も大きな強みだ。金融機関の元職員や住宅メーカー出身者など、その道のプロだったオペレーターがサポートするため、専門的な進め方やアドバイスが可能だ。
「住宅ローンの取り扱いにおいて何かしらの課題を持っている企業であれば、必ず何かの参考や役に立てると思っています」と語るのはiYell・齊川真輔営業部部長だ。
「いえーるダンドリ」のチャット画面 画像提供=iYell
「集客や粗利の確保など、各社が表面的に感じている課題も、深掘りしていくと、いかに顧客を逃さないか、住宅ローンの承認率を上げるか等に繋がっているケースも多い」(齊川営業部部長)
住宅ローンの業務効率に課題を感じているのであれば、iYellのブースを訪れてみよう。
また、現在放映されているTVCMを記念して、下記の3つのキャンペーンを展開している。
- 1.長期契約プランの登場
月額のお支払い金額が最大で3分の1になる、お得な長期契約プラン
- 2.最大で60万円が返ってくるキャッシュバックキャンペーンの開始
ご利用開始から半年間のご利用実績に応じてキャッシュバックを行うキャッシュバックキャンペーン
- 3.総額5億円分のポイントプレゼントキャンペーン
利用状況に応じてポイントをお渡しし、豪華プレゼントと交換ができるプレゼントキャンペーン
キャンペーンに関する詳しい説明も、是非イベント会場で聞いてみよう。
企業名 |
iYell株式会社 |
所在地 |
東京都渋谷区道玄坂1丁目16番3号 渋谷センタープレイス5階 |
製品カテゴリ |
不動産テック |
繋がりたい企業、人 |
売買仲介、賃貸仲介、ハウスメーカー、デベロッパー、住宅建材メーカー |
450社が出展する日本最大級の不動産・建設の総合展
「第3回 不動産テックEXPO」は、不動産・建築の総合展示展「Japan Build -建築の先端技術展-」の構成展の1つだ。建材からDXソリューションなど、建築・建設業界の幅広い最新の製品が出展する。
「Japan Build -建築の先端技術展-」は7展で構成されており、全体で450社が出展、うち200社は初出展となる。
自社の利益や生産性向上などに繋がるサービスに出会えるまたとないチャンスになっている。
イベント名 |
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日時 |
2022年12月5日(月)~7日(水) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了) |
場所 |
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主催 |
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同時開催展 |
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参加費 |
無料 (通常¥5,000 ※WEBからの事前登録にて無料) |
※注=出展社数は同時開催展を含む最終見込み数字です。開催時には増減の可能性があります。