不動産大手のヒューリックは8月14日、介護付有料老人ホーム「ヒューリック深沢」が竣工したと発表した。

ヒューリック深沢     ※プレスリリースより

 同事業はCRE(企業不動産)事業として、日本体育大学所有の寮跡地を60年間借地し、地域ニーズに対応した資産価値の最大化を図ったもの。世田谷区深沢7丁目にある「日本体育大学深沢女子寮跡地」の有効活用事業として2016年4月に着工した。

 同物件は、東急田園都市線「桜新町」駅から徒歩約14分に位置する。近隣は桜並木が続く緑豊かで閑静な住宅地で、周囲の落ち着いた雰囲気に調和したつくりとなっている。

 主な用途は、約20㎡の個室を主体とする計85室の介護付有料老人ホームとして使う。
 運営は、首都圏・近畿圏で有料老人ホームサービスを展開するチャーム・ケア・コーポレーションに賃貸する。地下にはクリニック、研修室などを併設させる。

 建物の外観は、明るいアースカラーのタイル貼りの壁面にバルコニースラブの白い水平ラインが映えるつくりとし、重厚な石ルーバーをメインファサードのアクセントとしている。タイル、石といった素材とランドスケープの緑が調和した親しみのもてるファサードは、近隣への圧迫感を抑え、周辺環境とも調和するなど、シンプルでありながらスタイリッシュなデザインに仕上がっているのが特徴だ。

 玄関キャノピー(車寄の庇)もガラスと白御影石の壁によるシンプルで明るい構成とし、来訪者を優しく迎え入れるアプローチ空間となっている。

 内観については、玄関キャノピーの壁と同じ白御影石と木目を基調とした重厚感ある雰囲気のエントランスホールと、暖かで落ち着いた居住空間により、ワンランク上の高級感あるブランド・クオリティーを演出する。地下のドライエリアには、多目的に利用できる研修室を配置し、施設の利用者やスタッフと近隣住民との地域交流の場としても活用できる。

※プレスリリースより

 外構の植栽には、生物多様性に配慮するとともに、壁面緑化や屋上緑化を積極的に取り入れた。
 食堂兼機能訓練室やカフェ、リハビリルームなどの共用スペースから庭園が望め、開放的で立体感のある空間を構成し、室内の様々な場所から高中木の豊かな緑と四季折々の植栽が楽しめる工夫が施されている。
 また、接道部には植栽を施した歩道状空地を整備することで地域貢献にも寄与する。

 環境面については、既存樹木の保存や全館LED照明を採用し、太陽光発電による共用部照明への電力供給などにより省エネルギー・省CO2に貢献する。建物の安全面・BCP対応としては、建築基準法1.25倍相当の耐震性により、住まいの安心・安全を確保し、災害対策としては、公共インフラが途絶えた際に生活排水を貯留する汚水貯留槽の設置、ゲリラ豪雨などに対応した雨水貯留槽の設置、防災倉庫の設置など、あらゆる災害を想定し、施設を使う居住者とスタッフに安心と安全を提供できる工夫を施している。

※プレスリリースより

 敷地面積は3720.86㎡、延床面積は4422.41㎡、構造は鉄筋コンクリート造・地上3階地下1階。

 
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