野村不動産と同社傘下で不動産・住宅業界に特化したインターネット広告事業を展開するプライムクロスは23日、日本マイクロソフトのパートナー企業でITベンチャーのネクストスケープと共同で、現実と仮想を混ぜたMR(複合現実)技術を使った新築マンション販売向けビューアーを開発したと発表した。

※プレスリリースより

 新築マンション販売向けビューアー「ホログラフィック・マンションビューアー」は日本マイクロソフトのホログラフィックコンピューター「HoloLens(マイクロソフト ホロレンズ)」を活用したもので今年7月から販売予定の新築分譲マンション「プラウドシティ越中島(東京都江東区、305戸)」で導入する。

 
 同社の調べによれば、「HoloLens」を新築マンションの販売に活用する事例は「プラウドシティ越中島」が日本では初となる。

 このHoloLensは、日本マイクロソフトが今年1月から国内の法人と開発者向けに提供を開始したヘッドマウント型のホログラフィックコンピューター。

 目の前の現実世界の中に、3Dの仮想物体である「ホログラフィック」を重ねて表示させることで、現実世界と仮想世界を複合させて、複合現実を実現するという新しいデバイスだ。

 実際、そこには存在していないものを実際のものとして知覚してしまうVR(仮想現実)のデバイスとは異なり、現実世界が見えている状態のまま、ホログラフィックを表示できる。
 そのため、その場の現実空間と関連付けた映像情報を効果的に表示させることができる。

※プレスリリースより

 今回開発したビューアーには、「リアルサイトビューアー」と「ホログラフィック外観ビューアー」の2つの機能が備わっている。

 リアルサイトビューアーは、「HoloLens」越しにマンション建設予定の敷地を眺めると、建物の完成イメージを原寸大で見ることができるビューアー。購入を検討中のお客に、写真や動画では味わえない臨場感を提供する。

 ホログラフィック外観ビューアーは、マンションの外観模型を「HoloLens」越しに表示するビューアー。場所を選ばずに、お客に完成した外観イメージを360度の角度で視認できる。

 これらを活用することにより、紙媒体やWEBなどの2Dのデータでは理解しにくかったビジュアルイメージを立体的にわかりやすく表現でき、お客の興味と理解をより深めることが可能になる。

 「プラウドシティ越中島」のマンションギャラリーでは「HoloLens」に加え、マンション共用部の規模や眺望などを体感できる「VR」や、「IoT(モノのインターネット)家電」などの最新機器を設置予定という。

 同社では、MR技術を導入した狙いについて、お客さまに最先端のIT技術をご体感いただくとともに、実際の暮らし方を、より具体的にイメージしご理解いただくことが可能となります、と述べている。

プラウドシティ越中島」現地案内図   ※プレスリリースより

 
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