「MLシリーズ」Lタイプ:フロントサッシ仕様  ※プレスリリースより

 住宅設備大手のLIXILは17日、中低層用のカーテンウォールとフロントサッシの「MLシリーズ」を9月から発売すると発表した。

 同シリーズは、同社従来商品の中低層用カーテンウォール「MLCW」(Mタイプ/Lタイプ)をさらに進化させたもので、最適な耐風圧性能と水密性能を持ちながらも省施工と低価格を実現した。

 Mタイプの「中層用カーテンウォール仕様」、Lタイプの「低層用カーテンウォール仕様」、Lタイプの「フロントサッシ仕様」の3タイプで商品展開を行う。

 同シリーズの主な特長は次の4点になる。

1.中低層用カーテンウォールからフロントサッシまで外観意匠を統一可能なラインアップ
2.新設計により、徹底したスリム化とノイズレスを実現した「スリム排煙外倒し窓」
3.止水ピースを使用した新たな止水構造の採用により施工性が大幅に向上(Lタイプのみ)
4.意匠性の向上

 1では、「Mタイプ:中層用カーテンウォール仕様」「Lタイプ:低層用カーテンウォール仕様」「Lタイプ:フロントサッシ仕様」の3タイプの商品体系により、概ね5階以下の中低層建物でカーテンウォールから1階まわりの店舗やビルエントランスに使用するフロントサッシまで、スリムなデザインで意匠統一することが可能。

 2では、新設計の無目枠と一体化した「バーヒンジ構造」の採用により、スリム化を図った「スリム排煙外倒し窓」を新たにラインアップしている。
オペレーターやガスダンパー(金物)を枠内に内蔵することで、ノイズレス化を図り、FIX窓のような外観を実現。

同社従来品(ESシリーズ)      MLシリーズ             ※プレスリリースより

 3では、安心の水密性能を実現するため、従来のガラス溝部分のシーリングによる止水構造を根本的に見直し、新開発の「ガラス溝乾式止水ピース」による止水構造にした。
 加工・組立・養生時間を大幅短縮するとともに、安定した止水性を実現できる。

(従来)ガラス溝切欠き加工+バックアップ材+液状コーキング  (新)ガラス溝乾式止水構造    ※プレスリリースより

 4では、方立無目の見付寸法を統一するとともに、方立無目の嵌合ラインを隠し、スリムでフラットなファサードを演出する。

 窓のバリーションについては、開口部には従来商品と同様、たてすべり出し窓、開き窓、たて軸回転窓、排煙窓、がらりなど、ビルサッシ「PRO-SE」を組み込むことができる。
 またカラーバリーションは、ナチュラルシルバー、シャイングレー、ブラックの3色に加え、特注対応色として、艶消しブロンズ、ホワイト、オータムブラウンの3色を用意している。

※プレスリリースより

 同社では、「今後も、建設市場のニーズに合わせた省施工、デザインと安全・安心性能を追求した魅力ある商品を開発していきます」としている。

 
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