「ル・シーニュ」イメージ  ※プレスリリースより

 1974年3月に「府中駅南口再開発基本計画案」が策定されて以来、京王線府中駅南口周辺の開発が進められてきたが、

同開発を手がける府中駅南口第一地区市街地再開発組合はこのほど、駅直結の複合施設の名称を「ル・シーニュ」に決定し、

同施設の「まちびらき」(開業)が7月14日に決定したと発表した。

 同施設は、43年越しとなる府中駅南口の再開発事業を完成させるものだ。
京王線のターミナル駅「府中駅」からペデストリアンデッキで直結し、物販店舗・飲食店舗・サービス店舗・

クリニックなど約100店舗が入居し、7~15階は野村不動産の分譲住宅「プラウド」を含む住居ゾーンからなる商・公・医・住

一体型の複合施設として開業する。

位置図  ※プレスリリースより

 再開発の経緯は、府中駅南口地区は道路が狭く、商店と住宅が混在した過密地域で、老朽化した木造家屋なども多く、

道路などの公共施設は未整備で、防災上からも危険な状態にあった。

 
 このような状況から道路・広場など、公共施設の整備、商業の近代化、防災に強い街づくりと合わせ、

市の「表玄関」としての顔づくりとして再開発が進められていった。

 その際、再開発地区は1973、1974年度にA~Fの6地区に分けられた。
 B地区(第二地区)では2003年に駅前再開発の先駆けとして伊勢丹、フォーリスからなるショッピングモール

「府中フォレストサイドウォーク」が、C地区(第三地区)では2005年に大型ショッピングセンター「くるる」が開業し、

開発を完了している。

 今回のA地区(第一地区)では、2003年10月に府中駅南口市街地再開発準備組合が発足、2011年5月に組合設立が認可され、

2013年10月より各種工事に着工し、今年7月14日に「ル・シーニュ」が開業することで、再開発が完了の運びとなる。

 同施設のテーマは「ツナガルたのしさ」で、フランス語で「萌(きざ)し、予感」を意味する。

建物概略図  ※プレスリリースより

 施設概要は、敷地面積約6700㎡、延床面積約5万7100㎡、店舗面積約1万3000㎡、客用駐車台数は市営駐車場が施設内に128台、

駅前広場地下他349台、客用駐輪台数は市営駐輪場が480台、ル・シーニュ駐輪場が350台となっている。

 地下1階から地上4階までの商業ゾーン「SHOP PODS」では物販店舗・飲食店舗・サービス店舗・クリニックなど約100店舗で構成される。

 地下2階、5~6階が公共施設となっている。
 地下2階は、4つの音楽練習室からなる府中市立府中の森芸術劇場分館が入る。
 5階及び6階は、観客席定員284人の「バルトホール(5階)」が入る府中市市民活動センター「プラッツ」となる。

 7~15階は住居ゾーンで、野村不動産の分譲住宅を含む138戸の「プラウド府中ステーションアリーナ」となっている。

 同組合では「すでに開業している伊勢丹、フォーリス、くるると共に未来に向けて生まれ変わる府中の街の、

さらなる文化の発展に貢献するランドマークとして駅利用者や近隣住民の方々に訪れていただくスポットを目指します」としている。

※プレスリリースより

 
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