2017年2月に入って、池袋エリアの店舗用建物の賃料が上昇しているとのことです。店舗用の件は個人用の住宅物件と違う要素が加味されていきます。不動産屋さんへ行って実際に相場を確認する、インターネットで調べることがあると思いますが、相場よりも高く売るのにはちょっとした視点を変えたアピールも必要なようです。
池袋駅は東口側に注目
■店舗は通りに面したところが有利
店舗には利便性の中にも集客力が力を発揮します。わかりにくい路地にも客が集まる店というのはありますが、これは滅多にない事例。ほとんどは集客力のある場所にある店舗がお客を集めやすいに決まっています。駅からの集客を考えるならどれだけ遠くても10分以内、複数の路線が乗り入れている主要駅や複数の駅にアクセスが良い立地が望ましいでしょう。
もし、そのような立地でないならば、駐車場の確保は欠かせません。10台くらいは止められるスペースが近くに欲しいところです。
車にせよ、徒歩にせよ、看板が見やすい、入りやすい店というのがあります。メイン通りにあるお店ならよく目立つし、入りやすい雰囲気を作りやすいと思います。
もし、所有している土地を店舗用にと考えているのなら、以上のような条件に当てはめることができるか、よく考えてみてください。もし、改善ができないようであれば、店舗用の土地としての価値は上がりません。
■池袋でも東口サンシャン通りが高い
さて、池袋駅を例にとってみると、店舗賃料、路線価ともに、西武百貨店やパルコのある東口の方が高いか、あるいは上昇傾向にある地点が多く、東急ハンズまでのサンシャイン69通り、およびブックカメラの前までの駅前通りは特に目立っています。
一方、西口の東武百貨店から丸井までのメイン通りも上昇傾向にはありますが、その影響範囲は小さくなっています。
このように、店舗用の土地については、その地域を面的にみるのではなく、通りごとにみていく方が正しい相場を知ることにつながるでしょう。もう少し詳しくみていくならば、通りに面した店舗の種類などから、集客できる年齢層を探っておくと、さらに有利な販売のアイディアも浮かぶかもしれません。
池袋駅はJR、地下鉄、私鉄がたくさん交わる路線であり、最近では外国人の観光客も多く訪れる地域として注目されています。今後しばらくはこの周辺地域の土地価格は上昇していくと考えられています。
池袋に限らず、他の駅周辺の不動産売却にあたっては、単なる利便性だけでなく、表通り(メイン)と裏通り、駅周辺の再開発動向も加味しながら、販売できる時期も勘案し、できるだけ有利に販売できる方法を探っていくことがコツといえます。