不動産売却を有利にするために、その建物がどのような状態であるか、詳しく調べることは重要です。国土交通省も既存建物に対して、適正に調査することのできる人材を育てるための養成講座を開催するなどして、普及に努めています。

この「既存住宅現況検査技術者」に必要な調査の項目は、販売時に住宅価格をあげる重要なチェックすべきポイントとなるので、これからみていくことにしましょう。

住宅診断のリストを知っておこう

■既存住宅現況検査技術者(ホームインスペクター)とは

不動産を売買するときに重要な状況調査。同じ築年数であっても、メンテナンスがしっかり行われているのか、リフォームで耐震性能が増強されているかによって、その価値は変動します。

今までは、家を購入する人が接する時に、このような情報は一般的ではなく、もっぱら生活の利便性や築年数、間取りなどが重視されてきました。しかし、阪神淡路大震災以来、耐震性能が重要視されるようになり、新築では耐震機能を今までより強化した住宅が普及してきました。中古でも、耐震性能が十分かどうかを判断する基準が必要とされ、住宅診断という概念が重要視されることになってきたわけです。

不動産を購入する側では、建物はどのくらい長持ちするかを数値で知ることができるので安心です。一方で、不動産を売る側にしてみれば、大事にメンテナンスを怠らないでいた住宅を適正に評価してもらえるので、価値を上げるためにしっかりメンテナンスを行うことも無駄になりません。

しかし、問題点もありました。住宅診断の基準が業者ごとに違い、診断を行う人に依存する部分も多くて、不動産業者によってはいい加減な検査で高評価が出る、あるいはその逆もあり得たのです。

そこで、国家資格として既存住宅現況検査技術者(ホームインスペクター)を制度化し、標準化することになったのです。

この制度を運営していくNPO法人 日本インスペクター協会によれば、「ホームインスペクション(住宅診断)は、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行う専門業務」と説明されています。つまり、不動産売買に関わる当事者ではなく、第三者の立場で行うことに意味があります。

■ホームインスペクターのガイドラインは多くある

さて、住宅診断の項目は非常に多くあります。外壁や屋根などの外部から見た痛み具合や、床下の状態まで細かく設定されています。

外観では、壁や屋根に塗装のひび割れがないか、白い粉が手についてくる チョーク現象がないか、チェックされます。このような状況が認められたら、外壁塗装などを行い、修繕しないと住宅の価値はうんと下がります。

階段手すりのサビや床下の基礎部分にひび割れが認められる等あれば、これも価値を下げることになるので注意しましょう。

住宅の価値を上げるには、このガイドラインを把握して、問題があれば修繕しておくことが大事です。同時に、メンテナンス記録として、このような工事を行った場合に記録書類を残しておくこともポイントを上げることにつながります。

 
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