不動産売却相談会のプログラムと運営方法を詳細に解説

「売り物件の仕入れ」は、不動産売買仲介業には必要不可欠な業務です。しかし、この「仕入れ」業務をセンスや根性に頼らず論理的に考えたことがある人は多くはありませんでした。そこで、この連載では、不動産仕入れ理論の第一人者である不動産会社専門コンサルタントの梶本幸治さんと一緒に、仕入れを「理論」として学んでいきます。


チラシや一括査定サイト以外の不動産仕入れについて集中的に学びましょう。四回にわたり相談会について深掘りします。相談会編、最後の今回は、プログラムと運営方法についてです。(リビンマガジンBiz編集部)

画像=PIXABAY

みなさん、こんにちは。

株式会社レコの梶本幸治です。

今回のコラムではいいいよ、不動産売却相談会のプログラムと運営方法をご紹介します。

私がお勧めする不動産売却相談会の、プログラムと運営方法を下記の通りご紹介します。

■セミナー内容
・高値売却や空き地空き家売却、買取見積もり等、「尖った内容をテーマ」に売却相談会開催。
・予約不要で開催するも、個別相談は予約者様優先。
■開催日時
・日曜日の午前中(10時~11時セミナー形式、11時以降は個別相談)。
■会場
・各市区町村が運営する会館(市民会館、区民ホール等)
■講師
・営業担当者が輪番制で講師を務める。
■司会者
・営業担当者が輪番制で司会を務める
■スタッフの服装
・スーツ・白シャツ着用、ネームプレート着用(出来れば記章佩用)。
■会場の設営
・会場入り口に受付を設置。
・会場正面にスクリーンとプロジェクタを置き、講師演台と司会者席を設置。
・参加者の席は3人掛けテーブルに2人座って頂き、9脚ほど用意。
・会場後部には個別相談用ブースを準備。
■集客方法
・新聞折込広告約20,000部(目標反響数3件:開催日前日に実施)。
・ポスティング広告約30,000部(目標反響数3件:開催日1週間前に実施)。
・各市町村発行の広報誌へ記事広告掲載(目標反響数2件:開催月に掲載)。
・売却希望顧客(DM送付先や一括査定反響顧客)へ案内状送付(営業担当から追客電話要)
・まちゼミ等の活用。
・ご近所の飲食店等、店舗にリーフレットを置かせてもらう。
■セミナーのプログラム例(PowerPointを事前に作成)
1. 不動産の売り方について
2. 不動産会社への売却依頼方法について
3. 売却開始から引き渡しまでの流れ
4. 具体的な不動産販売方法を知る
5. 不動産所有者様からのよくある質問
6. 〇〇市で不動産を高値で売る方法
7. 質疑応答
8. 個別相談(ご予約者様優先)
■個別相談
・予約者を優先し、飛び込み来場のお客様には待っていただく。
・住宅地図を必ず会場へ持参し、地図を見ながら個別相談に応じる。

ちょっとノウハウを公開し過ぎたかも知れませんが、一度上記のプログラムと運営方法で、不動産売却相談会を開催してみて下さい。

今まで実施されてきた「完全予約制 不動産個別相談会」とは全く異なり、満足出来る数と質の問い合わせが獲得出来ると思います。

※駄目な相談会の代表選手である「完全予約制 不動産個別相談会」の詳細に関しては、2020年6月10日公開のコラム「不動産売却相談会を開催する際の基本的な考え方」をご参照ください。

POINT

・シリーズをよく読んで、賢い相談会をやってみよう!

 
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