使用してないのなら売却した方がお得です
親や祖父母から相続して不動産を所有することになった人の中には、使わずにそのままにしておこうと考える人もいるかと思います。しかし、使用する予定がない場合には、売却した方がお得な可能性が高いです。
不動産を所有している場合、所有者には固定資産税が課せられます。その物件の価値によって税額は決まりますが、小さい額ではないことが多く、毎年払い続けることになります。
また、普段人のいない建物は手入れがなされないので傷むのが早く、所有おいて数年後に売却しようと思ったら価値が大きく下がってしまっていたということになる可能性もあります。そのため、使用する予定がない、あるいはいずれ売却するつもりであれば、売却は早い方が節税につながり、売却金額も高い場合が多いです。
固定資産税評価額を調べましょう
売却しようか悩む場合にはまず固定資産税の金額を把握しておきましょう。すでに支払っている方であれば、納税通知書に固定資産税が記載されているので確認してみてくださいね。この納税通知書には課税明細書が添付されており、この中の「価格」欄には、固定資産税評価額が記載されています。
固定資産税の計算方法は、(固定資産税評価額(課税評価額)×1.4%(標準税率))ですので、固定資産税評価額を知っておくことも重要です。
まだ支払ったことのない方で、固定資産税評価額を知りたい場合には、固定資産税台帳を見て確認する方法があります。固定資産税は地方税なので、その相続物件のある市町村(東京23区の場合は都)へ納税します。そのため固定資産税台帳を閲覧できるのは各市町村の役所になるのですが、その際には申請書などが必要ですので、各市町村のホームページを確認して準備しておきましょう。
また、閲覧できる人はその物件の所有者や相続人など一定の人と決まっているので注意してくださいね。直接見に行くことが難しい場合には、固定資産評価証明書を取り寄せることも可能です。この方法についても各市町村のホームページで確認しましょう。
物件をどのように扱うかは慎重に検討することが重要ですが、資産として所有しておくにしても、売却するにしても、早めに決断することがおすすめです。