無関係の建設会社の愚痴も聞かされる

住まい専門の不動産コンサルタント

嶌田(しまだ)です。

今回は実例を

土地についての売却準備で起こったことです。

以前のコラムで挙げました義父の話題で、不動産会社の手配ミス、配慮不足を指摘しました。

つまりは、近隣への事前挨拶訪問です。

今回の事例は、測量の件で隣地の方へ訪問した際のお話しです。

すべては疑問から始まる

訪問された側としては、そもそも何かあったのかな?と疑問や不安な気持ちの中、ご自宅から出てきてくれます。

さらに、隣地が確定測量を完了させていると、「境界標がすべてあるのに、なんで今更!?」となるわけです。

今回も例外ではありませんでした。

すべての隣地所有者からの署名捺印が測量図面に必要なわけですが、このルールを一般の方が知っているわけもなく、すんなりと受け入れて協力を仰げなかったわけです。

関係のない道路での不満が疑惑を増幅

本件の土地は南側道路、北側隣地の方を訪れた際、とても不機嫌。

売主様と一緒に訪問しています。

売主様と隣地の方は普段、顔を合わせれば言葉を交わす中なのに…。

話しを聞いてみると、その方の土地の前面道路(北側道路)のお向かいの戸建ての建て替え工事業者がいい加減で迷惑をしているとのこと。

売主様とは無関係。

内容は、道路に迷惑駐車を連日、何時間もされているというもの。

 

建て替えをしているお施主さんも迷惑な話ですよね。

結果、お向かい同士の人間関係は悪くなった状態で建物は引き渡されるわけですから。

そして、その不満は無関係の隣地の方にも向けられてしまうわけです。

その愚痴も聞くことで、弊社のお客様は敵ではないこと、不利益を与える存在ではないことをわかってもらえます。

測量の本質

誤解と欺まんの解消です。

土地の権利の地図である公図でさえもズレていることは公表されています。

確定測量図面がなくとも、登記簿謄本や役所に保管されている資料の記録から、自身のお客様だからとひいき目を無く読み解くことで正しい形に戻すことが測量の本質です。

例え、お客様の土地が減ったとしてもです。

それを隠そうとするから、いつまでもその土地の周辺の問題も、人間関係もバラバラなままだと思います。

不動産のプロの成すべき仕事の本質

どの会社の社員であれ、携わるすべての人が意識してほしいです。

私のコラムは、辞書のような使い方ができるよう

順を追って書かせて頂いております。

これまでの記事も、初めから読むことで

効果が出やすいようにしてあります。

是非、そのような使い方をしてみてください。

 
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