不動産屋の不自然、不親切な言動による

売主の損を防ぐ、解消する

住まい専門のコンサルタント

嶌田(しまだ)です。

今回は、前回のコラムで触れました「媒介報告」について

「業界あるある」をお話ししたいと思います。

これまた、何も考えずに仕事を流れ作業や

その場しのぎで対応している不動産屋にとっては

とても不都合な内容です。(笑)

それだけに、事前に良くない事例を知っていれば

不動産会社へ販売活動の指示出しや

担当者変更の希望の旨を先方に告げることも

簡単に出来るというものです。

言い換えれば

優良な担当者が付いたことがわかれば安心

ですよね

落ち着いて報告を聞くことも

アドバイスを元にしっかりとした

今後の販売計画の打ち合わせが

行なえるということですね。

前職、まだ私がサラリーマンとして

不動産仲介会社に勤めていた頃の話しです。

売却の相談や依頼というのは

何も「これから売り出す方」だけではありません。

既に販売を開始しているけれど

不信、不安から他の会社に切り替えたいという相談。

これまでの経緯もあり

専属専任媒介契約だけは避けたい。

一般媒介契約の利点に気付き

他社と競って、買主を探してほしい

ということもありました。

そんな状況の中

どのエリアにいても

ライバルとなる他社の企業規模の大小を問わずあった

媒介報告書の内容に

首をかしげてしまうお話しです。

対象物件を目的とした来店数と案内件数。

インターネットのアクセス数や問い合わせ件数と来店数。

この数と比率に疑問が残るのです。

私は、担当している売主様に

他社の媒介報告書を見せて頂けることが

当たり前でした。

だから、他社の報告内容を

常に見せて頂いていました。

他社はどこも、私の前職の会社よりも

その物件のアクセス数も問い合わせ数も何倍も多い

アクセス数とは、検索で該当物件一覧ではなく

物件詳細ページを表示された数です。

けれど

【来店に至っていない】

【問い合わせがあって来店しても案内に至っていない】

というものです。

あくまで、私は正直ベースでの数を報告していたので

「他社はアクセス数があるから、その会社に絞って売却をお願いする」

と言われたことが、何件かありました。

至らない限りでした・・・。

ここで一つ、覚えておいてください。

不動産業者間専用の物件情報サイト【レインズ】も

CMを流している各社物件情報サイトも

アクセスや反響数は出力できます。

PDFなので改ざんができません。

なのに、そのページを出力・添付はしないのです。

これは、水増しの可能性も否定できない報告書である

ということ。

ですから、しっかりと添付するよう要望を出しましょう。

さらに販売活動実績で言えば

自社でのお客様での案内数は、1件か2件、少ないだけで

他社が自社を通してお客様をお連れする件数を合わせれば

こちらが多かったとしても、です。

来店から案内に至る確率は

こちらの方が高かったとしても、です。

今にして思えば

途中で打ち切られていた時代の自分は

●共同仲介という仕組み

●それが圧倒的に多い実態であること

●どういった結果が公正なルールに則り

効果が得られる活動の証しなのか

これらを、もっと説明すべきでしたね。

 

あなたなら、どちらを選択しますか?

【案内には至らず、アクセス数だけが多く

自社のお客様しか連れて来ない会社】

【自社のお客様は案内が多いと言い切れるほどではないけれど

他社もお客様を連れて来てくれる会社】

次回は、水増し報告と今後の販売計画について

業界傾向をお話しいたします。

 
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