誰もが知っている大きな公園から、子供の頃遊んでいた小さな公園まで、都内には膨大な数の公園があります。その公園の歴史や背景を調べてみると、ひとつひとつに興味深いエピソードや逸話があるようです。

今回は、東急世田谷線「宮の坂駅」下車 徒歩5分、世田谷区立「世田谷城址公園」を現地調査しました。(リビンマガジン編集部)

世田谷区唯一の歴史公園


(撮影=リビンマガジン編集部)

「城が好き!」「歴史が好き!」昨今では、「城巡り」「歴女」なんて言葉をよく聞くようになりました。 そんな歴史好きの人には「世田谷区城址公園」をオススメします。「世田谷区城址公園」は、区内で唯一の歴史公園です。 その歴史は、なんと400年以上前の戦国・安土桃山時代までさかのぼります。

おわかりの方も多いと思いますが、「城址」とは、お城の跡のことです。そう、つまり「世田谷城址公園」にはかつて城があったのです。その名も「世田谷城」。そのまんまです。

貞治5年(1366年)、時の盟主・吉良氏家に世田谷郷が与えられます。そして、吉良成高の時代、城郭として修築されたと言われています。時は流れて天正18年(1590年)、吉良氏朝(うじとも)の代に小田原征伐により豊臣氏勢に接収され、廃城になりました。

では、早速行ってみましょう。


(撮影=リビンマガジン編集部)

最寄は東急世田谷線「宮の坂駅」です。


(撮影=リビンマガジン編集部)

最寄りの「宮の坂駅」から「世田谷城阯公園」へ向かう途中には、招き猫発祥の地と言われている「豪徳寺」に立ち寄ることができます。豪徳寺は「世田谷城」の主要部の一部だったそうです。

小田急線には「豪徳寺駅」という駅があります。しかし、豪徳寺の最寄り駅は、世田谷線「宮の坂」駅だというのも一つのトリビアです。世田谷中心部には歴史あるスポットが多いんですね。


そんな歴史ロマン溢れる城址公園に行ってみました

では世田谷城阯公園を紹介します。


(撮影=リビンマガジン編集部)

お城の跡地ですので、石垣に囲まれた高低差のある公園になっています。開園したのは昭和15年、園内には当時のおもかげを残す土塁や丘、谷があり、樹木に覆われた自然豊かな風景は、世田谷百景にも選ばれています。


(撮影=リビンマガジン編集部)

この石碑に「世田谷城阯公園」の歴史が刻まれています。


(撮影=リビンマガジン編集部)


(撮影=リビンマガジン編集部)

歩いてみると、たしかに…ここはお城だと実感します。公園に来たというか、観光名所にきた気分です。お城の頂上まで登ってみましょう。


(撮影=リビンマガジン編集部)

頂上には広場がありました。ベンチでは周辺に住んでいると思われる方が本を読んでいますね。秋晴れの昼下がりに、歴史ある公園で木漏れ日を浴びながら読書、なんだか様になりますね。


(撮影=リビンマガジン編集部)

広場からさらに登ると公園全体が一望できます。お城の天守閣に辿り着いて、一番槍の大手柄を取った気分です(笑)


(撮影=リビンマガジン編集部)

全体的に自然が多い公園で、特にこの松の木は非常に立派でした。

是非、お近くにお立ち寄りの際は歴史溢れる「世田谷城阯公園」に行ってみてください。

【区立 世田谷城址公園】
所在地:
東京都世田谷区豪徳寺2丁目14番1号

開園日:
常時開園
交通:
世田谷線宮の坂駅下車徒歩5分
問合せ:
北沢公園管理事務所
03-5431-1822

 
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