知らないという人も多いと思いますが、不動産の流通業界には4つの団体があります。

いずれかには不動産業者が加入しているそんな団体って何のためにあるの?

また加入するメリットとは?

全国宅地建物取引業協会連合会、全日本不動産協会、不動産流通経営協会、全国住宅産業協会。

何のことかさっぱりという人も多いかと思いますが、上にあるのは不動産流通業界にある団体の名前。

これらの団体は、不動産流通市場の発展を目的としており、加入している業者の育成や指導、政策の提案などを行っています。

日本各地の不動産業者の多くは、4つの団体のどれかに加入しています。

○全国宅地建物取引業協会連合会

全宅連とよばれている全国宅地建物取引業協会連合会には、全国の不動産業者の大半が加入しています。

その加入業者は約10万社という不動産業界内で最も加入業者の多い団体です。

47都道府県の宅地建物取引業協会の全国組織として設立されました。

生活にとって重要な不動産というもの。

その供給、流通が役目である宅地建物取扱業者は、社会に広く深く関わっている職種です。

そういった考えのもと消費者を守るために、不動産の調査研究、普及活動、人材育成を行っている団体となっています。

○全日本不動産協会

宅地建物取引業法が公布された年に設立した業界で最も古くからある団体の全日本不動産協会。

全国に47の都道府県本部が設置されており、愛称は全日。

消費者の安全と安心を確保して、不動産の有効利用を推し進めるなど、不動産業界の発展に貢献している団体です。

上で紹介した全宅連に加入していない小さな不動産業者は、こちらに加入していることが多いと言われています。

○不動産流通経営協会

略してFRKと呼ばれている不動産流通経営協会は、加入業者数は約300程度。

しかし加入している不動産業者は大手や中堅が多い団体です。

不動産取引を安全にスムーズに行えるように、研修やセミナーという形で加入している業者の人材育成に力を入れています。

また多方面から、国民の住生活の向上を図るという活動をしています。

○全国住宅産業協会

平成25年に日本住宅建設産業協会と全国住宅産業協会連合会が合併し、新しく設立された団体が全国住宅産業協会です。

全住協と呼ばれるこちらの団体は、良質な不動産を供給し、国民の住環境を整えるための活動をしています。

○団体に加入するメリットって何?

不動産業者がなぜこのような団体に加入するか、という疑問もあるかもしれません。

その理由は不動産業者をスタートする際に供託しなければいけない営業保証金が安くなるという大きなメリットがあるからです。

加入の審査は、宅建業の免許や資本金の額、過去の違反など団体ごとに定められています。

そのためどこかの団体に加入していれば、ある程度は信用できる不動産業者と言えるでしょう。

 
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