撮影=リビンマガジンBiz編集部 KAREN・武藤諒俊社長

―武藤社長は1990年生まれ、今年で29歳と若いです。起業するきっかけは何だったのでしょう。

私は元々、リクルートでデザイナーをしていました。

学生のときから個人事業主としてデザイナーの仕事をしており、企業の案件などにも関わっていました。その実績をリクルートに評価してもらい、入社しました。

リクルートでは、訪日外国人観光客用の接客・翻訳アプリのプロジェクトリーダーなど、3年間で3回新規事業の立ち上げに携わりました。

しかし、起業したいという思いがあったんです。

―その時点で「KAREN」のビジネスモデルや構想はあったのでしょうか。

当初は、全く別のサービスを立ち上げようと思っていて、独立を決めました。

しかし、退職届けを提出したあとに、サービスのプロジェクトチームが解散になってしまいました。新たなサービスを考えるなかで、自分が好きだった「家」というフィールドで事業を始めようと思うようになりました。

私は東京に出てきて8年になりますが、これまで8回引っ越ししています(笑)。

物件探しが趣味です。

物件ポータルサイトをずーっと見ていると引っ越ししたくなり、1年に1回引っ越すのを繰り返しています。もちろん、今年も引っ越します(笑)。

私の生活はインドア派で、休日は家で映画や本を読むことが多い。部屋はとても重要な空間なんです。

そういった下地があったなかで、「KAREN」を創る直接のきっかけになった出来事があります。

彼女と別れたことです(笑)。

―失礼ですが(笑)意外なきっかけです。

付き合っていた女性と同棲していたのですが、別れることになりました。

同棲を解消しワンルームに引っ越すと、これまで使っていた家具が部屋に全く合わず、とても生活しにくい部屋になった。「家の中の暮らしが良くないと、こんなに苦痛なのか」と、強烈に感じました。

そんな中で、ある日カフェに入ったら、店内がとてもお洒落で落ち着くんですね。

「あー、こういうインテリアを家に置きたいな。でも、自分で選ぶのはセンスがないから無理。こんな暮らしを実現させる方法はないのかな」と考えたことがきっかけです。

ユーザーとコーディネートのマッチングサービスをバーティカル(業界特化)で立ち上げたら、価値が生まれるのではないかと考えました。

―「KAREN」は自分で使いたいサービスだった。

そのとおりです。

結婚、転職、同棲、同棲解消(笑)など、引っ越しをして新たな生活を作ることは、実は人生に影響を与える大きな出来事です。

だから家具を買うにしても、絶対に失敗したくないと思う人は多いはずです。失敗しないための保険としても「KAREN」は価値を提供できると考えています。

―部屋のコーディネートをとても大切に考えていますね。

家の中の暮らしが整うと、日常が変わります。

憂鬱だった朝も、ウキウキして起きられる。それだけで、仕事に対する姿勢やモチベーションが変わります。休日の過ごし方も変わります。

また、インテリアの配置は、家庭の形や人間関係にも結びついています。

ダイニングテーブルやソファの位置を少し変えるだけで、会話が多くなり、話す内容も違ってくるんです。これは本当です。

だから暮らしや人間関係が変化するようなコーディネート・提案を提供していきたいんです。

―今後の展望はあるのでしょうか。

当社が一番向き合っていきたいのが家具の世界です

特に家具EC業界は、多くの中小企業がうまくいっていません。

ECで集客しようと思うと、例えば楽天のランキングに入るのが一番早い。そのためには、家具を限界ギリギリまで値引き、赤字でも売ります。たくさん売れることで楽天ランキングに入ると、そこから売上を立てる。

こんなやり方しかないから、ほとんどの会社が上手くいかず、赤字のままで終わってしまう。売れば売るほど業界が疲弊している。こんなのは健全ではありません。

当社はそれを変えていきたいと思っています。

「KAREN」は家具を単体で販売するのではなく、暮らしのトータルコーディネートで売ります。家具の価格比較で買われない世界観を実現できると思っています。

ユーザーも「その暮らしを実現するためにいくら必要か」という観点なので、安く買おうという感覚ではありません。「暮らし」という大きな付加価値を買っている。

業界を守るという意味でも、事業を拡大していきます。

 ② 

 
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