最近は不動産の価格が上がっているといいますが、どの時点からどれぐらい上がっているのか、正直わかりづらいですよね。
毎月のレポートだけでは長期的な価格の推移は見えづらいものです。
過去から現在までの不動産価格の変遷を見ていきましょう。
▽過去30年間の不動産価格
過去30年の日本の不動産価格を語る上で欠かせないのが、1980年代に発生したバブル経済です。
この時期はエリアを問わず、土地の価格が上がって、マンション価格も上がりました。
バブル崩壊後は下降トレンドが続いたものの、2002年に土地の価格は底を打ち、上昇に転じます。
2007年前後はプチバブルと呼ばれる状態になりましたが、2009年にはいったん下落。
その後はゆるやかに上昇を続けていましたが、ここ2~3年は上昇幅が大きくなっています。
ただし、不動産価格と一口に言っても、土地・一戸建て・マンションといった種類や、不動産が存在するエリアによって傾向は異なります。
▽過去10年の中古マンション価格のトレンド
東京カンテイでは三大都市圏の中古マンション70平米換算価格について、年間平均推移のグラフを発表しています。
首都圏のマンションの年間平均価格は2013年から大きく伸びています。
2013年は東京オリンピックの開催が決定した年です。
その時点から不動産価格が上がると予想されていましたが、要因はオリンピックの開催だけではありません。
2015年に行われた相続税改正や、近年の円安傾向、日銀のマイナス金利政策など、さまざまな要因が関わっていると考えられます。
▽これからも上がり続けるのか?
専門家の意見を見ると、現在のマンション価格の高騰傾向はいったん落ち着くのではないかという見方が多いようです。
とはいえ、専門家でも全員が未来を予測できるわけではありません。
このまましばらく上昇トレンドが続く可能性もあります。
不動産売買を考えている人は、常に最新の情報をつかめるよう、アンテナを高く張っておくのが良さそうです。