投資用不動産マッチングサイト「楽待」を運営するファーストロジックでは、投資用不動産の市場動向について毎月レポートを発表しています。

2016年9月期の報告によると、投資用物件の表面利回りが全物件種別で低下しているという結果が出ています。

内容を詳しく見ていきましょう。

・投資用一棟アパート

《表面利回り》

新規掲載物件 8.93%(前月比-0.22%)

問合せ物件10.95%(前月比-0.28%)

《物件価格》

新規掲載物件 7,211 万円(前月比+1,007万円)

問合せ物件 5,893 万円(前月比+365万円)

・投資用一棟マンション

《表面利回り》

新規掲載物件 7.25%(前月比-0.49%)

問合せ物件 9.12%(前月比-0.35%)

《物件価格》

新規掲載物件 22,285 万円(前月比+1,352 万円)

問合せ物件 19,105 万円(前月比+1,879 万円)

・投資用区分マンション

《表面利回り》

新規掲載物件 8.05%(前月比-0.16%)

問合せ物件 10.07%(前月比-0.76%)

《物件価格》

新規掲載物件 1,636 万円(前月比-138 万円)

問合せ物件 1,264 万円(前月比+186 万円)

出典:楽待

http://www.rakumachi.jp

いずれの物件種別でも、表面利回りは低下している一方、物件価格が上昇していることがわかります。


・表面利回りの低下による影響は?

不動産投資の指標としてよく用いられる「表面利回り」とは、年間の家賃収入の総額を物件価格で割ったものです。

一方で「実質利回り」は家賃収入から諸費用を引いたものなので、大家さんの手取り額を正確に表していると言われています。

とは言え表面利回りが高くないことには実質利回りも上がらないので、表面利回りの低下は大家さんにとって好ましいことではありません。

物件価格が上昇することでも利回りは低下するので、表面利回りの低下と物件価格の上昇は密接に結びついています。

物件価格の上昇を食い止めることは難しく、だからといって家賃を上げると入居者が来ないということで、大家さんには厳しい時代になっているのかもしれません。

 
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