「東京から名古屋を経て大阪を1時間で結ぶ」。そんな夢のような次世代の乗り物がリニアモーターカー。現在、「リニア中央新幹線」という名前で建設がスタートしています。


1、リニアっていつ完成するの?


リニア中央新幹線は、まず東京(品川)と名古屋とのあいだを2027年に先行開業します。駅同士はなんと40分で結ぶといわれています。現在、両駅を含めて6駅が設置されるといわれています。まさに「夢の乗り物」ですね。


品川駅(東京都)

相模原市新駅(神奈川県)

甲府市新駅(山梨県)

飯田市新駅(長野県)

中津川市新駅(岐阜県)

名古屋駅(愛知県)


東京と名古屋を結んだあと、2037年に大阪まで延伸し、東京ー大阪間をなんと67分で結ぶ予定です。現時点の東京-大阪間は東海道新幹線の「のぞみ」で2時間30分。なんと半分以上の短縮ですね。


そこで気になるのは、リニア中央新幹線の設置によって新駅が設置される街はどう変わるのか。その場所に不動産を所有している人は、どう考えればいいのかを考えてみました。




2、品川、名古屋


この考え方は、「品川・名古屋」という既に完成された都市圏と、それ以外のところで考え方が大きく異なります。まず品川と名古屋は、現在のJRや地下鉄の駅と連結されますので、それほど大規模な再開発はないと予想されます(名古屋は新大阪のような新駅を設置する可能性もまだあるようです)。実際にリニア新幹線の大部分は地下走行になると予想されているため、周囲の不動産価格の上昇も限定的なものとなるでしょう。

両駅の周辺に土地を持っていて、いずれ売却を考えている方は、リニア開業や周辺の消費上昇による不動産価格の上昇に注目すると良いでしょう。面積の小さい土地を有している方は、スーパーマーケットなどによる民間企業主導の再開発の可能性もあります。一方でこのあいだにある4駅は、リニアの開業はとても大きな「チャンス」となります。次回は、それ以外の場所について同様に考えてみましょう。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ