今日別のお仕事で「ミレニアル世代」という言葉を聞きました。諸説ありますが、1980年から2000年生まれの若者を指し、いわゆるITに抵抗感のない「デジタルネイティブ世代」として捉えられています。他ならぬ筆者(1982年生まれ)もギリギリ上限に含まれるのですが、ニュアンスとしては平成生まれの若者というところでしょうか。
さて、この「ミレニアル世代」に不動産を売却するときは、彼らに興味を持って貰えるようにいくつかの注意点があります。
1、「イチにも二にもインターネット」
デジタルネイティブ世代だけに、判断基準の最上位にインターネットからの情報があるのが顕著のこの世代。ミレニアル世代に不動産を売却する場合も同様です。
特に居住用物件の場合は、「写真写り」を何よりも気にします。多少築年数が古くとも、売買価格が相場より多少割高でも、写真を見て「その物件に住んでみたい」と思って貰えれば物件購入に一歩進むことになるでしょう。
築年数や駅からの距離などの客観的なデータは嘘をつくことができません。なかには景品表示法違反として罰則対象に該当していますケースも。その一方で写真における印象は、カメラの腕ひとつで大きく上下します。
不動産売却と同じく、写真の印象が稼働率を左右するものに「民泊」があります。ある民泊の仲介会社では、専門の写真家を案内するサービスを行っているほど。特にミレニアル世代は複数の物件の写真を見て、「これはダメ、次!」という形で進んでいく傾向があります。いわゆる「書類審査」で落ちないように、写真には人一倍気を遣いたいところ。
2、一昔前の「常識」に捉われない
不動産売却の際は売主側で「リフォーム」をすることも多いのではないでしょうか。この時に、「一昔前の常識に捉われない」ことはとても大切。
たとえば「キッチンが広い」。物件のある場所にもよりますが、スーパーマーケットの総菜コーナーが格段に品質を上げた昨今、自炊をしない人も増えていると聞きます。これは「キッチンが広ければ自炊にとっていいけれど、別に狭くても不自由しない」ということに繋がります。
テレビのスペースなども同様です。最近は大きなインチのテレビに拘らず、パソコンを介してテレビ視聴をする世帯も増えているとか。テレビ陳列スペースの確保に気を配るよりも、インターネットのWifiをつけたり、既に設置しているのなら接続品質を向上させたりした方が効果的ともいえそうです。
次回記事は後半として、そもそものミレニアル世代が持つ特徴を考えてみましょう。