住宅を購入する場合の注意点について。新築、中古によっていくつかのポイントは変わりますが、いずれにしても綿密な準備と情報収集が必要です。後々になって後悔しないために、住宅を購入するときの大切な注意点をお伝えします。


1、購入物件は検査済みの物件か


中古の場合、その物件がどのように建てられたかは、不動産会社や買主の説明を100%信じるほかはありません。新築の場合は建築工事の完成時に、法定の「検査済」であることがほとんどですが、中古の場合、購入して欠陥が発覚する可能性があります。購入においては、その物件が検査のうえ売りに出されているものなのか、必ず確認するようにしましょう。最近は物件の品質を保証する、ホームインスペクション(住宅診断)を依頼するケースも増えています。中古の場合は検査済みを意味する「検査済み証(済証)」を確認すること。また可能な限り、ホームインスペクションを実施するようにしましょう。




2、重要事項説明書の内容を確認する


緑の多い公園の隣地だからと落ち着いた生活を期待して、いざ居住を開始してみると隣の家が暴力団の事務所だった…。これでは静かな日常生活が期待できません。このように「買主に伝えるべき情報」は、住宅購入をするときの契約締結時に業者側は宅建所有者から「重要事項説明書(重説)」にて説明しなければなりません。購入の際は重説の内容をしっかりと把握し、不明点をなくしてから、売買契約書に署名捺印をするようにしましょう。


3、家を買うときに必要なお金


住宅を購入するときに、不動産会社からはよく「物件の価格」を提示されます。ところが、物件購入時に必要なお金は、物件価格だけではありません。住宅購入にあたってはそれを把握して購入計画を立てることが大切。


住宅ローンの手数料

住宅ローンは元本や利息など返済対象の金額のほか、借入時に手数料が必要です(手数料の有無や利率は住宅ローンの種類によって異なります)。

不動産取得税などの税金

住宅購入時は、不動産所得税や登録免許税などの税金が必要です。契約書を締結する際も、印紙税という税金がかかります。税率は軽減税率の対象となっていることも多いため気をつけましょう。


マンション購入時においては「修繕積立金」にも注意です。


修繕積立金(マンション購入の際)

分譲マンションを購入する際は、マンションに修繕が発生した場合に備え積立金をする必要があります。また、マンションを管理する管理組合に入会費を納める必要がある場合も。戸建ての購入の場合、修繕積立金は必要ありませんが、発生した修理などは都度臨時出費として準備しなければなりません。住宅の購入経費に含めるようにしましょう。

これら物件価格以外の「諸費用」を計上すると、概ね平均物件価格の2割が必要といわれています。つまり、住宅購入時は物件+2割の金額を目安として、頭金と住宅ローンで準備することが必要です。物件価格を確保すれば住宅購入は終わり!ではないのですね。

 
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