こんにちは、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
今日もよろしくお願いします。

さて、ずいぶんこの話も長くなってしまったので、そろそろ詰めていかないと。
遊びに出かけただけのはずの新築マンション購入を検討し始めた私たちは、中古マンションも物色してみることにしました。

その前に、担当者から紹介された新築のモデルルームは、駅からの距離などといった外形的な理由で対象外でした。
でも、部屋は見ておけばよかったかなーと今となっては思います。

中古マンションを探すにあたっては、インターネットから始めました。
複数のサイトを確認し、条件で絞り込みました。
私たちの主な検索条件は、①駅、②駅からの距離、③広さ(間取り)、④駐車場、といったところです。
すると、ヒットしたのは片手で数えるくらいの件数でした。
そして驚いたことに、どこも結構高額なのです。
これはマンション価格が上がっていた時期だったということもあるでしょう。
築年数は15~20年くらいのものでしたが、検討していた新築との差は、月額にして3万円くらいでした。

3万円頑張れれば新築が買えるのか・・・。いや、月3万ってインパクトのある額なんですけどね。
私たちは、そもそもその地域の不動産価格を(勝手に)低く見積もっていましたから、ここでも認識の甘さを痛感しました。
と同時に、「資産として価値があるものにしよう。」と思ったのです。
将来貸したり売ったりという選択肢が取りやすいマンションにしよう、と。
まさに一生の買い物、です。

ということで、リフォームでは賄いきれない価値をまず考えました。
駅からの距離と、学校、病院、スーパー、公園といった重要な施設へのアクセスがいいこと、という地理的条件。
部屋のスペックやラウンジがあるかどうかより、地盤までしっかり杭が打ってあるかどうかといった基礎的な条件。
加えて、その土地の地盤がどうかということや、川や水路が近くにあるかどうかということ。
幹線道路へのアクセスと、災害時の避難所の確認。
チェック項目を書き出して、現地を見に行ったりして調べました。

また、マンションの管理組合、管理会社がしっかりしていることも重視しました。
キャッシュフローについて蓄積されたデータからきっちり練られた長期修繕計画がない、あってもその通り実施されていないような物件は困ります。

というふうに絞り込んだところ、すべての条件を満たしたのは検討していた新築マンションでした。
(無意識のうちにそうなるような条件を選んでいた可能性も否定はできませんが)
となると、あとはローンを払えるかどうかです。
この話は非常に内輪の話になるので、省略します。

結局、私たちは新築マンションを購入しました。
物件購入までのフローは、簡単にこんな感じです。
① ポスティングされたチラシを見て、モデルルーム訪問を決める。
② 担当者の姿勢を見て、物件に好感を持つ。
③ 中古物件と比較することで、物件の良さを確認する。
(④ 必死こいてローン返済計画を考える。)

物件を「いい!」と思った背景には、担当者を好きになったこと、他の物件と比較することで物件との間にストーリーが生まれていったことなどが挙げられます。
その物件に、「駅から徒歩〇分。新築。オートロック・・・」といった外形的なこととは一線を画す価値が私たちの中に生まれたからこそ、ヒイヒイ言いながらもローンを組んでまで購入しようという決断に至りました。
中古物件の購入・売却でも、同じことが言えると思います。
というわけで、長い話の結論はこれです。
「物件と見込み客との間にストーリーを作れる不動産業者さんは強い。」

お前が乗せられやすいだけだ、というご意見が出なければいいなと思います。

 
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