こんにちは、行政書士・ファイナンシャルプランナーの片野真理子です。
今日もよろしくお願いします。

先日、ひどい寝違えを起こしました。

ちょっと動かすだけで肩甲骨あたりまでビリビリ来て動けないようなやつです。

最近頻繁なので、心配になってググってみました(そんな生兵法してないで病院に行くべきです)。

そしたら、物理的な理由に加えて、暴飲暴食やストレスなどもひどいor頻繁な寝違えの一因であることがあるらしいのです。

暴飲暴食・・・したかなそんなこと・・・(  =_=)・・・何となく?心当たりはあります。

とにかく不摂生はいかんと強く思ったのでした。

人生で初めて不動産売却に直面する、すごく典型的なシーン、それは相続ですよね。
不動産の価値が高くても、相続財産に現預金が少なければ、相続人たちは苦しむことになる場合もあります。
相続税とかあのへんの話です。
相続税につきましては、他にとっても専門的で詳しい記事がたくさんありますので、私から語ることはありません。
私からは、相続の1つの例をお話しします。

あるところに、現在でも長子相続が当然、という文化の町(結構大きな地方都市のベッドタウン)がありました。
長子は男子が望ましいような環境です。
その町の、江戸時代くらいから続いた家の相続の話です。

歴史は長いですが、そんなに資産家というわけでもない家です。
当主が亡くなって、子が相続することになりました。
妻はすでに他界しており、相続人は長男、長女、二女です。
3人は昔からあまり折り合いがよくなく、ここ10年くらいは正月にも顔を合わせない状態でした。
理由は、長子相続の風習に裏打ちされた、長男至上主義的な親族の考え方と、長男の姉妹を下に見る態度でした。

その土地の風習に従って、長男がすべて相続することになると思われました。
それに異を唱えたのが二女です。
「法定相続分現金をくれなきゃハンコを押さない。」という主張が出ました。
こういったものは、誰かが言い出せば「じゃあ私も。」となるものです。
長女も、「別に家をくれとは言わないから、私にもハンコ代をください。」と言いました。
長男は激烈に怒りました。
「なんとみっともないことを言い出すのか、そんなことを主張する女兄弟はこのへんにはいない!」ということです。
相続でもめるとは思っていなかった長男は(上記の前提があるのにそれはどうかと思いますが)、「面倒なことになった」と思ったのですが、とりあえず相続財産を確認することにしました。

したところ、相続財産は本家の土地と建物しかなく、しかも増築を目論んだ?亡き当主が本家の隣の土地をローンを組んで買っていたことがわかってしまいました。
預金はローンの頭金にしたようで、あまり残っていませんでした。

長男は焦りました。
シナリオ的におわかりかと思いますが、長男は長子相続をあてにしていたので、そんなにお金を持っていなかったのです。
どうせ実家を継ぐから、と思い、ずっと賃貸で暮らしていました。
しかし、本家の家屋は古く、リフォームが必要そうです。
これなら、相続するほうがお金がかかる気さえします。

長男は、よく考えました。
なぜ、亡き当主は隣の土地を買ったのか。ローンを組んでまで・・・。

「・・・そうか、親父は、旗竿地を埋めたのか・・・。」

ということで、これは、住むよりもいい使い道があるに違いない!という考えになりました。
旗地が1つのきれいな長方形の土地になり、十分な幅の道路に面している、とわかると、いろいろな可能性が考えられるようになりました。
改めて土地の査定をしてみたところ、更地評価で1億2000万円程度、ローンは3000万円程度でした。

という話を二女が聞き、娘に話しました。
「いくら1億超といったって、ローンごと引き受けてる場合じゃない。売ってしまってお金だけもらう分割をしたい。」と。
娘さんは不動産ディベロッパーでした。
その土地の広さと場所を考えたら、十分な収益が上げられると踏みました。
彼女は母親(つまり二女)に言いました。
「その土地の持分は、手放さないほうがいいと思うよ。」

結局、その土地は、3人で共有することになりました。
長女には現金を払うことも検討されましたが、それだけのまとまったお金を、長男も二女も用意できなかったためです。
もともと折り合いの良くない長男vs長女、二女ですから、先のことを考えて、いろいろな約束事を決め、管理は二女の娘の不動産ディベロッパーに委託することになりました。
二女の娘は、長い目で見た場合利害関係人ですから、きっと上手に当該不動産を収益物件に育てるのではないかな、と思います。

何だか長くなったし、終盤はやや雑な感じになってしまいましたが、今回言いたかったのは、土地は形状によって価値が全然変わる、ということでした。

        【旗竿地のイメージ】

        

 
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