契約ベース


不動産営業マンの歩合給が契約した時点で発生する事。対義語は決済ベース、入金ベース。


【読み-けいやくべーす】

【用例-契約ベースで歩合貰ろてたけど、白紙で赤伝切ったから今月キツイわ~。】

【用例意味-契約時点で歩合給の支給を受けたが、契約が白紙解約となりマイナス計上を行ったため歩合給を返還する事となった。その為、今月の給与が少なく厳しい状況だ】

不動産と不動産業界に関心をお持ちのあなた、こんにちは。

不動産業界専門の集客・営業教育コンサルタントの梶本幸治です。

今日も、大阪市西区北堀江のオフィスからお届けします。

本日の不動産【裏】用語集は「契約ベース」を取り上げます。

不動産の営業マンと言えば「売ったら売っただけ歩合給が入る仕事」ってイメージを持っておられる方も多いと思いますが、確かに給与に占める歩合給の割合が大きい業界です。

まぁ、歩合給と言っても会社によってマチマチで、一ヶ月の歩合給上限を10万円までとし、残りはボーナスで支給する会社もあれば、ド~ン!と月給で渡す会社もあります。

私の知り合いの不動産営業マンでも年収1000万円越えはザラですし、なかには30歳台で年収2000万円オーバーってなプロ野球選手ばりのお給料を貰っている営業マンもいます。

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「業績が反映される給与」が歩合給ですが、その反映される業績が「いつの業績」を指すのかは会社によって、これまたマチマチです。

契約した段階で業績がつく給与体系を「契約ベース」、会社にお金が入金される毎に業績がつく給与体系を「入金ベース(決済ベース)」等と呼びます。

契約ベースの場合、営業マンは契約した次の月には歩合給を手にする事が出来るので、なんとか月内に契約を押し込もうとします。

お客様にとってはたまったモノではありませんが、不動産会社から見れば「営業マンが必死になって契約期間を短縮する」事になり、経営面ではメリットがあります。

しかし、契約ベースにも大きな落とし穴が…。

不動産を購入する際、殆どの方が住宅ローンを利用されるのですが、契約してから銀行のローン審査が否決された場合、その契約は白紙解約となります。

契約が白紙解約になる…って事は、契約ベースで手にした歩合給を会社に返さなきゃならないですよね?

この場合、次月の給与から「返すべき歩合給」を差し引かれる事が多いのですが、例えば月給30万円で、返還する歩合給が20万円だった場合、給与支給額はたったの10万円って事も起きます。

この時に、用例で挙げた「契約ベースで歩合貰ろてたけど、白紙で赤伝切ったから今月キツイわ~。」ってな会話が交わされるのです。

 
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