不動産売却時、誰もが思うことは「できるだけ高く売りたい」ですよね。ですが素人には、自分の持つ不動産にいくらくらいの価値があるのか、ということは想像するのが難しいものです。そんなとき、いくつかの仲介業者やサイトから、不動産売却査定を受けておけば、自分の持つ不動産の売却予想額や、売却時に支払う費用などを大まかに試算しておくことができます。では、その気になる不動産査定は、どこを見てどんなふうに評価されるのでしょうか…

*3つの査定方法

不動産の売却価格を決める方法として、主に「原価法」「取引事例比較法」「収益還元法」という3つの方法があります。その中でも「取引事例比較法」は私のような素人にも理解しやすい査定方法なので、今回はそちらを解説していきたいと思います!

*取引事例比較法とは…

簡単に言うと、これまでに行われた多くの取引事例を参考にして価格を決めていく方法です。今回売却したい不動産と、取引事例にある類似した不動産とを比較し、事例にある不動産よりも条件が優れているか・劣っているかなどで価格の調整をします。

*土地の場合

土地売却の場合、取引事例比較法の比較対象となる条件は、土地の形状や隣接地の状況、接道部の幅員、道路の設備状況、日照、接道の方角などです。土地は人が手を加えて売却価格を左右させることが難しいので、専門家にしっかり査定してもらうことが大切です!

*戸建ての場合

一戸建ての場合、特に注目して見られるのが家の築年数と、その家での生活性です。生活性の部分では、次に住む人が生活しやすいかや、周囲の騒音・臭気なども見られます。その他には、水周りの設備がどれくらい劣化しているか、間取り、リフォーム歴、シロアリ被害、雨漏りしていないかどうかなど、新築状態からどれくらいスペックが落ちているか、というところが査定のポイントになるようです。

*マンションの場合

マンション売却の際に一番見られるのは利便性で、交通機関との距離や、周囲に公園や学校があるかなども査定の対象になります。また、戸建て同様室内はもちろんですが、共有スペースやマンションの管理組合がどのくらい機能しているか、などマンション自体の設備もチェックされます。

*高評価をもらうコツ

特に戸建てとマンションの場合、売主の努力が査定の評価を左右するといっても過言ではありません!

・事前に片づけをし、部屋をなるべく広く見せる

・窓を開けて換気をし、臭いがこもらないよう新鮮な空気を入れておく

・カーテンを開けて日当たりの良さをアピール

・リフォームをしている場合は、リフォーム箇所やその過程などを細かく報告する

・太陽光発電を利用している場合、普段どれくらい節電でき、電気代がいくらくらいになるのかなどをまとめておく

*まとめ*

実際に不動産を査定に来てもらうとき、売主の人柄も重要な査定ポイントの一つです。良い人かどうかということはもちろんですが、後々トラブルになったり、クレームを出してきたりなどしない人かどうかも査定されています。言い換えれば、自分の態度次第で不動産に高い評価が付くこともありえるので、そこも査定時のポイントとしてぜひ抑えておいてくださいね!

 
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