借地権を売却する際の注意点
借地権を売却する際の注意点としては

①測量・・・地主さんに依頼して測量をすることになるのですが、その際、測量に入る前に

測量結果によって、契約面積よりも大きかったとしても小さかったとしても、互いに遡っての地代清算(請求/減額請求)は行わない旨の取り決めをしましょう。そのうえで測量に入らないと後々揉めることがあります。

②地主に対する事前の下話・・・実際に売りに出す前に、『近々に売りに出そうとおもいますのでよろしくお願いします(その際は承諾してくださいね)』と一言言っておくといいでしょう。地主さんからすると、売りに出されていることを不動産のチラシなどで知った場合『私に断りもなしに!!』となる場合があります。
①と②を同時に行うと良いでしょう。

③譲渡承諾料、建て替え承諾料等の金額・・・これら金額は、地主によっても算出根拠にバラつきがあります。

なので、事前に訊いておいて、それらを考慮した売買価格を設定するようにしましょう。
尚、譲渡承諾料は借地権の売主が払うもの、建替え承諾料は借地権を買い受けた方が建替える際に払うものですが
多くの借地権付き建物はとても古く、建替え前提で購入検討せざるを得ない場合があります。
その際は、買う側に対しても、建替え承諾料を払ったとしても経済合理性があるような金額設定をする必要が出てきます。

④抵当権設定承諾書への捺印(実印/印鑑証明)・・・借地権を売りに出し、購入希望者が現れた場合、多くの方はローンを組んで買うことが一般的ですが、その際、銀行は抵当権設定承諾書なる書類に地主から署名押印してもらうように言ってきます。
『自分の土地上にある建物に抵当権を設定してもイイよ』という地主からの承諾。

これが無いと銀行は融資しません。
しかし、地主はこの書類に捺印してくれない場合があります。

売却の買主との間で、売買契約を締結したあとに、この書類がもらえないとなるとトラブルになります。
事前に地主に話して、了承をもらってくことをお勧めします。

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【不動産クリニック】
株式会社常盤不動産
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鈴木豪一郎

 
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