こんにちは。

風俗営業手続き専門の行政書士の相馬です。

先日、自宅の1階一部を改装してマージャン店を開業したいという方がいました。

その方は定年退職して、近隣の方に健康マージャンの場所を提供するために自宅の一部を改装したいとのことでした。

マージャン店を開業するには各都道府県の公安委員会から風俗営業の許可をとらなければいけません。

「無償で場所を提供するのであれば風俗営業の許可は必要ないのではないか?」

といった質問をされますが、

無償で営業したとしても不特定多数の方が利用するのであれば風俗営業許可は必要となります。

次に自宅を改装して営業する場合の注意点はその営業を予定されている場所の用途地域が何なのかということです。

用途地域が「住居地域」に関するものだと営業ができません。

さらに保全対象施設(学校・図書館・児童福祉施設・病院・入院施設を有する診療所)が営業所から最大半径100m以内にあると営業ができなくなります。

これらをクリアすると場所的な要件は満たしたことになります。

次に人的な要件が風俗営業には求められます。

人的な要件とは①成年後見人若しくは被保佐人または破産者で復権を得ないもの②一定の罪により刑に処せられその執行を終わり、又は執行を受けることがなくなって5年を経過しない者です。

②の一定の罪は細かく分類されているのでここでは割愛いたします。

①・②に属さない方が人的要件を満たすことになります。

これらを全てクリアして初めて許可申請をすることになります。

風俗営業許可申請をすると風俗環境浄化協会(東京都の場合)・役所の建築家・消防署が店舗の検査にきます。

そして構造設備に違反がないことを確認して手続き完了です。

ちなみに風俗営業の場合。申請から55日以内(土日祝日を除く)なので申請準備から許可が下りるまではものすごく時間がかかります。

開店のご案内などは余裕をもってご案内した方がよいでしょう。

健康マージャンは地域でとても愛されるお店ですので意外なビジネスチャンスかもしれません。

 
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