皆さんこんにちわ、不動産コンサルタントの佐藤毅史です。

今日は、シリーズ恒例(!?)となりました、鈴木ちひろさん(仮称)の不動産売却に係るご相談現場の事例より、不動産売却に際しての依頼会社の正しい選び方についての考え方を見ていきたいと思います。

本日はその5回目です。売却に向けて、特定の不動産会社に売却活動の依頼を出したちひろさん、少しずつ進展している様です。

前回コラムを見落とした、又は、未だ読まれていない方はこちらより。

【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第1回):大手不動産会社に依頼すれば安心ですか?

【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第2回):営業年数の長い会社に依頼すれば安心ですか?

【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第3回):高値で売れると豪語する不動産会社は安心ですか?

【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第4回):嘘チラシの真実「購入希望者が居る」というポスティングチラシは本当ですか?


では早速5回目の相談現場となる本編へと進みます。

ちひろさん(以下ちひろ):

「佐藤先生、こんにちわ。もう相談も5回目ですね。相談する中で、少し良いかなーと思える不動産会社が地域の近くにあり、そこの会社に売却の媒介を依頼しました。もう間もなく2ヶ月なのですが、特に大きなリアクションもなく、少し不安な気持ちで日々を過ごしています。こちらから、何か働きかけたり、気をつけるべきことはありますでしょうか?」

「不動産が売れない理由」の画像検索結果

佐藤毅史(以下佐藤):

「ちひろさん、こんにちわ。もう5回目ですか・・・、そして、遂に特定の不動産会社に売却活動の依頼をしましたか!」

「確かに、不動産会社に売却活動を依頼した後、すぐに反響がある場合もあれば、買い希望客からの問い合わせなしと云う場合も考えられます。その場合には、以下、3つの懸念ポイントに該当していないかを検討しましょう!」

①売り出し価格の妥当性

 誰もがマイホームを高く売りたいと思いますし、それが出来るとお客に期待を持たせて、売却活動の出来る契約にこぎつけたい不動産会社が多く存在します。売り出し価格が不相応に高い場合には、当然お客が興味を示すことはありません。

 勿論、再開発等で値上がりが確実視されるような地域など、よほどの付加価値を持っていない限り、相場より高い価格で売り切れることはまれです。

②不動産会社が売る気がない(諸手取引を狙いすぎている)

 この場合の売る気がないとは、営業活動を放棄しているという意味ではなく、力を入れて売っていないという意味になります。
売りたい物件なら、力を入れないはずがないと思うかもしれません。

 この点、不動産会社のエゴなのですが、買い客も自分で見つければ手数料は倍額の6%となりますので、売主買主双方の諸手取引狙いで居るが為に迷惑被ることは多いのです。意外と侮れない要素ともいえます。

③建物内覧時の印象が悪い

 ①と②は不動産会社側の対応の悪さに起因しますが、現在住んでいる住宅の売却において侮れないのが、この内覧の際にどのような対応をしているかです。外壁塗装等の状況にもよりますが、外見は築年数に応じるものですし、マンション等の集合住宅であれば、エントランスを始め共用部分も評価対象です。

 しかし、外見が取繕われていても、室内の内覧が一番評価はシビアに見られます。空き家等でモノが何も無い場合には、こざっぱりとした印象となり、室内空間を広く感じるなどしますので、良い印象を与えます。

ところが、現在居住されていれば、生活感も出てしまいますし、モノが溢れていれば狭くも感じます。

 リノベーション業者が、IKEAやニトリの家具でこ洒落たドレスアップして見た目を良くすることは常套手段です。

 お見合い的に売却活動をするのに、意外とこのことをしない人は多いものです。

佐藤:

「以上、3つのポイントを踏まえて業社側の対応が悪いのか、自身の売却物件への対応がいまひとつなのかをよく検討し、改善や対応出来る事を実施しましょう!不動産会社が一生懸命活動していても、内覧した部屋の印象が悪ければ、なかなか成約とはなりません。見た目が最悪でも売却(成約)するのは、月9ドラマくらいと思い、自身の売却不動産を良く見せる事も大切です!」

ちひろ:

「そうなんですね!業者の都合もあれば、売出し活動の中で売主が取り組むべき事もあると言うことが分かりました。早速、3つのポイントを下に、精査したいと思います。今日も相談に乗っていただき、ありがとうございました。」

ちひろさんも売却活動に向けた取り組みを進めており、ゴールは近づいているのか!?

次回へ続く・・・。

 
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