不動産・建築の総合展示会「Japan Build」イベントレポート
2022年12月5日から7日までの3日間、東京ビッグサイトで開催されている不動産・建築の総合展示展「Japan Build -建築の先端技術展-」、編集部はその初日に参加した。7つの展示会から構成される同イベントの様子をお伝えする。
撮影=リビンマガジンBiz取材班
電子契約やMAツール、不動産サービスが一堂に会する「不動産テックEXPO」
構成展の1つ、「不動産テックEXPO」には、不動産事業者に向けた様々なサービスが出展している。
ホームズの出展ブース 撮影=リビンマガジンBiz取材班
ホームズ(東京都文京区)は、登記簿を大量に早く取得できるサービスを提供している。AIによる分析によって取得項目の読み込みやデータベース化が可能だという。
スマートロックとカギの管理サービスを提供しているQrio(キュリオ:東京都渋谷区)は、カギメーカーのGOAL(ゴール:大阪市)と連携した「LaresIA+」(ラレシアプラス)を展示している。
Qrioの出展ブース 撮影=リビンマガジンBiz取材班
ゴール社が設置したスマートロックが、Qrioのアプリ上で解錠・施錠などの操作が可能になるという。販売開始は2023年春を予定している。
弁護士ドットコムの出展ブース 撮影=リビンマガジンBiz取材班
2022年の宅建業法改正により、不動産取引での押印の廃止や重説・媒介契約の電子化が可能となったことで、不動産業界でも大きく注目されている電子契約。なかでも、弁護士ドットコム(東京都港区)が提供している「クラウドサイン」は、国内にて最大級のシェアを誇っている。
特に、不動産売買領域においては、売買契約書を電子化することで印紙税が不要になることから、コスト削減などの観点からも導入の需要が高まっているという。
左からハウスマート・カスタマーサクセス中村裕太氏、針山昌幸社長 撮影=リビンマガジンBiz取材班
近年、営業活動の効率化や歩留まりの向上などを見込んで、不動産業界でもMA(マーケティングオートメーション)の導入が進んでいる。
ハウスマート(東京都中央区)が提供している「プロポクラウド」は、不動産売買仲介に特化したMAツールだ。売主・買主双方にアプローチが可能で、不動産営業で課題となっている長期的な顧客フォローなどを自動的に行ってくれる。
同時開催の展示会にも様々なサービスが
「スマートハウスEXPO」には、スマートホームサービス「SpaceCore」(スペースコア)を提供しているアクセルラボ(東京都新宿区)が出展している。
アクセルラボの出展ブース 撮影=リビンマガジンBiz取材班
ブースでは、スマホからでも遠隔で集合住宅のエントランスやインターホンの対応が可能となるAKUVOXとの連携を実際に体験することができる。
AKUVOXとのインターホン 撮影=リビンマガジンBiz取材班
「建設DX展」には住宅や不動産業界に特化した営業自動化システム「digima」(デジマ)を提供しているコンベックス(東京都渋谷区)が出展している。
コンベックスの出展ブース 撮影=リビンマガジンBiz取材班
顧客管理やセールスオートメーション、ショートメッセージ機能など様々な営業に関連した機能が備わっている同サービス、住宅業界だけでなく、不動産仲介事業者などの引き合いも多いという。
これらの企業以外にも、ビルや商業施設、建材などにまつわる企業が総勢450社以上出展している「Japan Build」は、明日2022年12月7日までの開催だ。
撮影=リビンマガジンBiz取材班