smooth・小泉拓社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部

 

 

―部屋探しをする前の、かなり初期の段階でユーザーの与信を確認するというのは、様々なサービスに広がりがありそうですね。

 

ゆくゆくは、そういったこともあると思います。

 

例えば一度「スムーズ」を使っていただいた方が次に引っ越しするときは、与信がある分だけ安い価格で提供するといった、データの活用も視野に入ってくると思います。

 

その他にも、家賃債務保証のようなサービスを一緒にやっていくこともできるかもしれません。「スムーズ」と家賃保証を繋げることで、消費者と継続的な接点を持つこともできますし、家賃の支払い状況を与信のサービスとして利用したりできるかもしれません。

 

 

―何回まで分割払いできるのでしょうか。

 

リリースする時点では、6回~12回の分割回数を想定しています。分割回数を多くすれば、その分だけ長く入居するといったこともできるかもしれませんね。まだ、はっきりと決めていないのですが、ユーザーのニーズに応じてできるだけ長くしたいと思っています。

 

 

―他の集客サービスとの差別化ポイントを教えてください。

 

やはり成約率の高さですね。

これは鶏と卵だと思うのですが、「成約率が低いところからの反響」だと思うと、営業担当の提案にはなかなか力が入らない。提案に力が入らないと、成約率が下がるという良くない循環があるのではないかと考えています。

 

当社のサービスは繁忙期に限らずに、一定の需要を提供できます。他社のサービスとは時期が違うので、引っ越し予備軍の方を集めておいて、ユーザーの希望するタイミングに合わせて成約させていくというのが差別化ポイントになると思います。

 

「スムーズ」なら、引っ越したいと思ったときに、貯金がなくても引っ越しできる。引っ越しのタイミングや引っ越しに対しての消費者のスタンスを変えていくことができると思っています。引っ越しを後押しするようなものですね。

 

 

―立て替える家賃の上限はいくらでしょう。

 

上限は定めていません。

高級賃貸と呼ばれる物件であっても、サービスをご利用いただけます。

 

今までだったら、引っ越ししなかった人たちを後押しすることによって、不動産賃貸市場を盛り上げていきたいと思っています。

 

不動産テック企業のなかには、「全部自分たちでサービスを提供する」というスタンスの企業も多いですが、当社は与信や集客の部分を頑張って、提案や物件紹介の部分は、プロフェッショナルである仲介会社様にやっていただくことで、お互いに協力し合う関係を築いていきたいと考えています。

 

 

―賃貸仲介会社が紹介した物件が、ユーザーが希望する家賃よりも高かった場合はどうなるのですか。

 

入居審査のタイミングで「スムーズ」も本審査を行います。ユーザーの希望する家賃よりも極端に家賃が高いといった場合以外は、審査に影響は少ないと思います。

 

初期費用がネックでちょっと安いところに住みたいと思っていたけれども、「スムーズ」があったからこそ少し良いところに住むといったことも起きると思っています。

 

事前登録ユーザーへのアンケートでは、「スムーズ」があることで希望の家賃帯を上げると答えた方が多くいらっしゃいました。そういう意味では、「スムーズ」が大家さんの収入に寄与する部分もあると思います。

 

 

smooth・小泉拓社長 撮影=リビンマガジンBiz編集部

 

 

―小泉社長が、不動産や賃貸という分野をサービスの領域に選んだきっかけはどういったものだったのでしょうか。

 

自分にとって身近なものだったからです。

生活のなかでも、住まいは基盤となるものです。いまの住まいに満足できていない人が自分と同じようにたくさんいるのであれば、その課題を解決していきたいと考えました。

 

特に我々のような年代にとって、家賃は支出の中でも大きな比重を占めるものです。

 

また、私の予想になるのですが、今後は家を購入するのではなく賃貸を選ばれる人が増えていくのではないかと考えています。

 

生涯の転職回数が増加傾向にあり、生活の多様性が上がっていることを考えたとき、1カ所に住み続けるだけではなく、その時々のライフステージに応じていろんな家に住みやすくなっていった方が良いと思っています。フットワークの軽い賃貸の方が、需要が高まっていくかもしれません。

 

そもそも私の祖父や父が、不動産関連の事業に携わっており、不動産一家の元に生まれことも関係しているのかもしれません。

 

 

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