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SB C&S・IMAoS開発責任者 小野誠人氏(撮影=リビンマガジンBiz編集部)

 

 

―不動産業界に特化している部分はどういったところなのでしょうか。

 

電子契約サービスは、20年近く前からありますが、『IMAoS』だから可能なことがいくつかあります。

 

物件を貸す人、借りる人、当事者は一般の方なのですが、契約業務をするのは不動産仲介会社や管理会社ですよね。登場人物が多く、複雑です。

 

2017年にサービスをリリースしてから改良を重ね、賃貸の現場で使ってもらえる機能をどんどん組み込んでいます。

 

例えば、契約画面では賃貸契約を締結するための「青色のボタン」を用意しています。しかし、不動産業界では「緑色のボタン」も必要でした。

 

 

―「緑色のボタン」?

 

緑色のボタンは「契約の締結を仲介会社に依頼する」機能です。契約書やオーナーの情報は管理会社が持っているけれども、入居者が契約するタイミングを知っているのは仲介会社です。つまり、入居者に契約書を送るのは仲介会社なんですね。

 

管理会社が直接入居者に契約書を送るのではなく、まず仲介会社に契約書送付の依頼をだして、仲介会社が重説などを終えてから入居者に契約書を送る、という分業機能です。

(画像提供=SB C&S)

 

 

この機能って、賃貸仲介業では使える機能なのですが、他の業界では一切必要のない機能なんですね。ビジネスが自社だけで完結しないからこそ必要になっている機能です。

 

このように、不動産業種に特化することで突っ込んだ機能が作れています。 

 

 

―『IMAoS』を導入して、どのような効果が現れているのでしょうか。

 

これまで60分かかっていた作業が20分に、郵送が3回必要だったものが1回に、契約締結まで5日かかっていたものが2日に、といった効果が現れています。だいたい7割の業務負担を削減しています。

 

そのほかにも利用企業から、「契約の締結が早くなったのでキャンセル抑止になっている」と言われています。重説が終わっていても、賃貸契約を済ませないと、他社の物件に流れてしまう可能性があったのが、『IMAoS』によってなり早く済ませることで、売上げにつながっているのは嬉しいですね。

 

また、業務コストの削減効果もかなりあります。

 

一般的に賃貸の仲介では一回の契約で5~6回の書類の郵送が発生しています。実は、その大半は賃貸借契約書の郵送です。入居者が捺印した賃貸借契約書を仲介会社が管理会社に送り、それを管理会社がチェックしてオーナーに渡す。最初にオーナーが先に押印しておけば郵送が減らせるでのすが、記載ミス等があった場合にオーナーが何度も契約書に押印することになるので、そのような商慣習になっているんです。

 

これでは時間と手間がかかります。

 

最終的には郵送をなくしたいと思っています。申込みから契約までを一繋ぎにして、自動化する。昼に内覧したら、その日のうちに鍵を渡せるぐらいにスピード感があるサービスにしたいと思っています。こういったサービスが生まれれば、導入した企業は差別化を図ることができるから、売上げにも貢献できるはずです。

 

 

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