大和ハウスVS積水ハウス【2022年集計版】

大手住宅メーカーの両雄「大和ハウス工業」「積水ハウス」を、売上高、営業利益、純利益、社員数、時価総額、物件管理戸数の6つの観点から比較・分析します。あわせて、コロナ禍が長期化する中、コロナ禍初期の影響から両社がどのように回復しているのか、去年のデータと比較します。何かと比較される2社のデータを顧みることで、住宅建設業界の今が見えてきます。(リビンマガジンBiz編集部)

集計方法
・2022年3月期(大和ハウス工業)および2022年1月期(積水ハウス)の有価証券報告書より集計
・連結決算の数値を採用
・2022年9月6日時点の時価総額を集計
・物件管理戸数の数値は、全国賃貸住宅新聞の「2022年管理戸数ランキング」より集計

画像=写真AC

ハウスメーカー大手2社は売上高・営業利益・純利益とも前年増

大和ハウス工業は4兆4,395億3,600万円(前年比108%)積水ハウスは2兆5,895億7,900万円(前年比106%)で、いずれも前年比増となりました。大和ハウス工業は売上高過去最高を記録しています。昨年の同様の調査では前年比94%とダウンしていたので、売上面では、コロナ禍初期のショックから立ち直ったといえます。

参考サイト
大和ハウスVS積水ハウス【2021年集計版】

2社とも営業利益、純利益共に前年からアップしていますが、特に積水ハウスが営業利益123%アップ、純利益127%アップと力強い回復を見せています。コロナ禍の巣ごもり需要により、快適で住み心地の良い住宅のニーズが高まる中、積水ハウスは住宅の価格帯を広げ、それぞれの価格帯に沿った付加価値のある商品を強化・推進することで、多様な消費者ニーズに応え、収益拡大をはかっています。

一方、大和ハウス工業は、戸建住宅事業は伸びているものの、商業施設・事業施設に対する企業の設備投資の減少、ホテル・スポーツクラブ運営事業の低迷などが響き、全体では利益率の伸びが鈍るかたちとなりました。

 

社員数は2社とも横ばい傾向 時価総額は大和ハウスがダウン

今年は大和ハウスが社員数をほぼ横ばいにおさえ、業績好調の積水ハウスも昨年比102%と、両社とも社員数増加による事業規模拡大には慎重な姿勢を見せています。大和ハウス工業は、こうした慎重な姿勢や、企業向けビジネスおよびホテル事業などの伸び悩みから、時価総額は前年比84%とダウンしました。一方、戸建住宅事業中心の積水ハウスは投資家から人気を得ているようです。

物件管理戸数は2社とも順調に伸ばす結果となりました。今後は、大和ハウスについては、戸建住宅以外の分野の事業がどの程度回復するかによって、利益率や投資家からの評価が変わっていくと予想されます。

2022年比較①利益
会社名 2022年3月期時点
売上(百万円)
前年比 営業利益
(百万円)
前年比 純利益
(百万円)
前年比
大和ハウス工業 4,439,536 108% 383,256 107% 228,958 114%
積水ハウス 2,589,579 106% 230,160 123% 164,015 127%
2022年比較②社員数・時価総額・物件管理戸数
会社名 社員数 前年比 2022.9.6時点
時価総額
(百万円)
前年比 物件管理戸数
2022年8月
前年からの増加数
大和ハウス工業 48,831 100% 2,040,966 84% 618,231 17,803
積水ハウス 28,821 102% 1,691,511 107% 674,125 16,935

 
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