不動産業界お金持ち企業ランキング2022

上場している不動産会社115社(※)を、保有する現金及び現金同等物の期末残高が高い順にランキングしてご紹介します。何かあった時にまとまったお金をすぐに用意できる企業は、多くのビジネスチャンスを逃すまいとしている活発な会社と言えます。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

集計方法
・2021年3月期から2022年2月期までに公表された企業の有価証券報告書から集計
・各企業の「現金及び現金同等物の期末残高」より集計
・連結決算の場合は連結数値を集計

画像=写真AC

お金持ち企業1位はオープンハウスG 2位はヒューリック

1位は昨年に引き続きオープンハウスグループで、現金及び現金同等物の期末残高は3,345憶600万円となりました。昨年は2,192憶1,800万でしたので、1,000億円維以上増加し、不動産業界でも断トツの多さとなっています。オープンハウスグループは2022年1月に持株会社体制に移行したため、オープンハウスより商号変更を行いました。

オープンハウスグループは上場不動産企業の中でも、コロナ禍における勝ち組の1社とされ、2021年9月決算でも売上高・営業利益・経常利益・純利益いずれも最高益を更新しています。現金及び現金同等物の残高の多さも、同社の勢いを表しています。

2位は昨年7位だったヒューリックで、現金及び現金同等物の期末残高は2,060憶8,600万円でした。オープンハウスグループとは大きく水をあけられていますが、昨年の1位と同水準の現金及び現金同等物の残高を確保しています。

参考サイト
不動産業界お金持ち企業ランキング2021

ヒューリックも、コロナ禍においても増収・増益を記録しています。主に東京都心で事業を展開する勢いのある2社が、大手財閥系企業をしのぐ結果となりました。

3位には東急不動産ホールディングスがランクインしました。現金及び現金同等物の期末残高は1,895憶900万円です。昨年は970億3,700万円だったので、2倍近くに増加しています。同社はコロナ禍の影響が大きかった企業の一つとされているため、やや意外な結果です。内訳をみると、税金等調整前当期純利益418億円、減価償却費398億円などによる資金増加のほか、長期借入金の調達2,496億円、社債の発行900億円などにより残高が増えたためと説明されています。

4位には三井不動産(1,877億2,300万円)、5位住友不動産(1,872億8,100万円)、6位三菱地所(1,723億700万円)と、財政基盤が固い財閥系企業各社が出遅れる意外な結果となりました。この6社までが現金及び現金同等物の残高が1,000億円を超えています。コロナ禍で不動産業界の勢力図にも変化が進んでいるようです。

 
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