土地の形状や境界線、地積を確認しよう

家や土地等の不動産売買は高額な取り引きですので、売却時には不要なトラブルを避けたいものです。自分が売却しようとする不動産についてしっかり把握することで、後のトラブル回避にも役立ちます。不動産を売却する際に、まずは登記内容の把握をすることが大切です。不動産物件の現状と登記内容が異なることがあることをご存じでしょうか?特に多いのは地積の問題ですが、地積とは土地の面積のことを指します。地積は土地の境界線の問題にも関わってくるため、特にトラブルが多いのです。不動産売買の際は登記簿上の地積を基準とするため、実測の地積が登記簿上の地積より大きくても小さくても、どちらでもトラブルが起こる傾向があります。法務局で公図などをとり、地積や隣接する土地との境界線、土地の形状を確認しましょう。必要があれば土地家屋調査士へ依頼して、隣接地の所有者立ち会いのもと境界の確認を行うと良いでしょう。

増築をしたら表題部変更登記を確認しよう

家の増築をしている場合、増築部分の登記は済んでいますでしょうか。法律上、建物の増築を行った場合1ヶ月以内に表題部の変更登記を行うことが義務づけられています。しかし、実際には増築部分が未登記となっている不動産物件があることも事実です。増築した部分の登記がされていない場合、金融機関が抵当権の設定などを行う際に支障が生じてしまい、買い手の融資の審査・手続きが滞る可能性があります。また、増築によって建坪率や容積率が建築基準法に適合しない状態となっていることもあります。この場合は、買い手が金融機関からの融資が受けられない可能性があります。買い手側にとって不動産は高額な買い物になりますので、その資金を融資でまかなうことは多いものです。よって、未登記部分がある建物は前述の融資の問題により買い手がつきにくいと言えます。登記簿を確認して増築部分の表題部変更登記などがキチンとされているか把握しましょう。

 
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