三寒四温の季節。寒さとあたたかさが交互にやってきて体調を崩している方はいませんか?私は先日、少し寝不足が続いただけで発熱して寝込んでしまいました…いつまでも無理がきく体というわけではないんだから、気をつけないといけませんね。体調不良からの回復も遅いですし…

さて、そんな休養をしている時にテレビで「相続にともなう土地売却」という内容を目にしました。我が家では土地を所有していないので、「関係のない世界だなぁ」とぼんやりと見ていたのですが、よく考えてみたら数年前に土地売却に関わらざるをえなかったことがあったのを思い出しました!

ある時、父方の叔父から10年ほど前に亡くなった祖父が残した土地の一部が、防災ダムの建設地として売却を求められているという電話がかかってきたのです。その土地は叔父も知らなかった祖父の資産で、相続が行なわれていなかったものでした。そのため土地を売却して出た利益は相続者で分配しなくてはいけません。

少なくともお金を手に入れられるとはいえ、正直「めんどう…」というのが私の感想でした。というのも、我が家は父を早くに亡くしているので、祖父の遺産を相続するのは、叔父(関西在住)・叔母(関東在住)・私と兄(北海道在住)の4人。こんなに離れていると仕事などの理由で一堂に会するということは難しい。必然的に郵便や電話でのやり取りが多くなってしまうのです。この時は叔父に「売買代理の委任状」を渡して、代わりに売却してもらうという方法で解決。手続きややり取りにわずらわされることはなかったので、つい忘れていた出来事でした。

でも私のこの例はめずらしいもの。通常、相続に関する「土地売却」はその土地の持ち主が亡くなった時に考えなくてはいけない問題です。親族の死に直面し、辛く悲しい時間を過ごしている時に正しく判断し手続きを行うというのは、なかなか難しいものです。「事前に準備を進めるなんて不謹慎…」と思わず、親や祖父母がどんな資産を所有しているのかの整理だけでも、生前に行なっておいた方がよさそうです。

 
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