日本の技術が、海外に売却される、という非常に衝撃的なニュースで

世界が大きな変革の時代の幕開けとなったことを印象づけられました。


日の丸家電シャープは、台湾の鴻海の傘下となり、

その拠点は台湾になるのか?

従業員はどうなるのか?

もしかするといずれはシャープではなくなるのか?

など、個人的にもかなり気になることのひとつでした。

そのシャープの経営立て直しのひとつに本社不動産売却がありました。


オモシロ家電のシャープの本社は大阪

目のつけどころがほんとうに面白い、そこがシャープの優れた点のひとつですが、

数々のオモシロ家電を発表してきたのに、

なぜか(ここは多くの方が良くご存じのことですが)経営は上手ではなかったようで。


もとより根強いファンも多かったシャープ。

ものづくりを楽しむエンジニアが、きっとたくさんいるのだろうな、

などといつもその製品発表には大きな期待を寄せてきましたから、

海外の企業の傘下に入ることは、正直言って心配でした。


鴻海の目のつけどころは吉と出るのか

どうしてシャープに目をつけたのか、長い間鴻海との交渉や、その動向を見ていました。

ついにその日が来てしまい、残念に思ったほどでした。


何より社員たちはどうなってしまうのか。

彼らのせいではないのに、会社の方向性に振り回され、苦しむのは従業員のみなさんです。

異動や退職などの暗い不安がよぎりました。サラリーマンだから仕方がない、では到底すまされない事態です。


しかし来日した鴻海のテリー・ゴウ氏は、非常に積極的にシャープのことを理解しようとしている様子で、

報道でしか知るよしのないその姿ですが、世界の大富豪、一代にして巨万の富を得た人の真髄を垣間見る思いでした。

日本の、関西の、あの温かい環境の中で育まれたメーカーを理解してくれているように感じて。


経営者としてなすべきことを粛々と進めながら、シャープを支える背景として重要だと考え、

今回の本社買い戻しに至った経緯があったとか。


シャープのトップに就任した戴正呉副総裁自ら、経費削減を実践していること

(従業員たちと同じ社員寮での生活)などを聞くと、今後もまだまだ厳しい経営改革は続くのでしょう。


今回の本社買い戻し、今後のシャープ立て直しに向けて吉と出ることを祈るばかりです。

 
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