組み合わせで実現するGO TOトラベルキャンペーンの賢い使い方

カピバラ好き行政書士 石井くるみさんが民泊を始めとした宿泊関連ビジネスの最新情報を紹介します。GoToキャンペーンについて紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)

画像=PIXABAY

国内旅行代金の1/2相当額を国が支援してくれるGO TOトラベルキャンペーン事業では、旅行代金の35%が旅行代金の割引に、15%が旅行先で使える地域共通クーポンとして付与されます。紅葉シーズンとなり、どこに行こうか、泊まろうか、どんなアクティビティをしようか、旅行計画の組み立ては楽しく旅行計画を立てましょう。

そして、せっかくであればキャンペーンは最大限に有効活用したいものです。そこで本日は、自由な旅行を組み立てたい方に、最もお得なGO TOトラベルキャンペーンの活用方法をお伝えします。

旅行中のレンタカー代金もGO TOトラベルキャンペーンの対象に!?

GO TOトラベル事業の支援対象となる旅行代金には、単体の宿泊だけではなく、複数の宿泊を内容に含む旅行・宿泊プランのほか、ツアーパッケージの代金も含まれます。

例えば、とあるツアー旅行において、東京駅からバスに乗車し出発、途中で立ち寄る観光名所(公園)で紅葉狩りをしつつ、園内のレストランで食事をとり、その後はバスで宿泊先ホテルに向かい、夕食はホテルのディナーバイキングを楽しみました。翌日はバスで市街地に向かい、お土産店をめぐるショッピング、昼食は体験アクティビティで自ら打った蕎麦をいただき、その後はバスで帰路につき、東京駅で解散というプランに参加した場合は、ホテルの宿泊代金だけではなく、旅行プランに含まれるバス代金、食事代(4食)、アクティビティ参加(入場料・そば打ち体験)代金なども支援の対象となります(事前に予約したものが対象で、現地の自由行動等で個人的に購入したものは対象になりません)。

それでは、ツアーではなく、自分で宿泊と交通手段をアレンジする旅行では、宿泊代金しか支援対象にならないのかというと、そのようなことはなく、自分でアレンジする旅行でも、交通手段を支援の対象とする方法があります。

それは、『宿泊プラン』ではなく、宿泊と交通手段の料金が一体となっている『航空券付き宿泊プラン』を利用することです。さらには『現地のレンタカー・航空券付き宿泊プラン』に申し込むと、現地までの移動だけではなく、現地に着いてからの移動も支援の対象となります。このように、あらかじめ決められたコースをめぐる団体ツアー旅行ではなく、自分の自由に行動するアレンジ旅行もGO TOトラベルキャンペーンを活用することができるのです。

さらに応用した活用方法をご紹介します。例えば、沖縄旅行において、まずは東京から飛行機で那覇に2泊、そこから北部に足を延ばし名護市で1泊、その後はクルージングで離島へ滞在し、最後は石垣島から帰京するなど、旅行期間中も移動して宿泊施設が変わる場合において、GO TOトラベルキャンペーンを活用するためにはどのようにすればよいでしょうか?

このように旅行中に複数のホテルに宿泊する場合は、「国内ツアー」と「宿泊」を組み合わせます。つまり、一部の日程だけツアーとして「航空券+宿(1泊)」を予約し、その他の宿泊は「単体の宿泊」とそれぞれ別に手配しGO TO トラベルキャンペーンの対象とする方法です。このように自由度の高い旅程であっても制度を上手に活用することができるのです。

さて、次に旅行代金の15%が支援される地域共通クーポンの使い方について説明をします。

地域共通クーポンは2020年10月1日以降に開始する旅行が対象とされており、旅行業者や宿泊事業者より配布され、紙クーポン、電子クーポンの2種類があり、お釣りは出ません。1,000円未満の端数が生じる場合には四捨五入(端数が500円以上の場合は1,000円のクーポンが付与)されます。

重要なのは、旅行先の都道府県+隣接都道府県において、「旅行期間中に限り使用可能」ということです。つまり、基本的には旅行先で使い切ることが想定されているため、使用期間が短く、旅行先で使い切らなかった場合は、日常生活で使うことができないのです。

利用できるのはGo To トラベル事務局の登録を受けた店舗・施設で、飲食店やお土産物店、体験アクティビティなどの観光施設やテーマパークなどの遊興施設で利用可能です。地域共通クーポンを利用できる店舗は、このラベルが目印です。

また、具体的な利用可能店舗は下記サイトから確認できます。

こちらから

付与される共通クーポンをどのように利用しますか?アクティビティやお土産の購入に充てるのもよいですが、やはりおすすめは旅行の楽しみである食事は有力な選択肢です。

ホテルや旅館では朝晩の食事がついていることが一般的ですが、基本の宿泊スタイルが素泊まりの民泊施設は、現地で食事をアレンジする機会が多くなるので、ぜひ旅行先の飲食店でクーポンを活用しましょう。

GO TOトラベルキャンペーン事業を通じて、いつもよりお得に旅行を楽しみつつ、コロナウイルス感染拡大防止の影響で大きな打撃を受けた旅行先の宿泊施設や飲食店、商業施設を応援し、経済復興に貢献することができます。

 
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