元 国税局職員 くらたです。
恋人との共通の趣味は『納税』です。
前回から、「住宅等取得資金の贈与税の非課税」を案内しています。家を買うときに、親御さんからお金をもらっても贈与税がかからなくなる制度です。
全ての人が特例を受けられるわけではありません。
感覚的に、お金持ちは受けられなかったり、贅沢な家はダメな感じがしませんか。
もちろん、ダメです。
では、どんな人が受けられるのでしょうか。
以下にまとめました。
お金を受け取る人の条件は、次の全てに当てはまる方です。
(1) 贈与を受けた時に贈与者の直系卑属であること。
親や祖父母からもらうこと、と言っています。
(2) 贈与を受けた年の1月1日において、20歳以上
あなたの年齢が20歳以上であること、と言っています。
(3) 贈与を受けた年の年分の所得税に係る合計所得金額が2,000万円以下
あなた自身がお金持ちのときはだめよ、と言っています。
(4) 平成21年分から平成26年分までの贈与税の申告で「住宅取得等資金の非課税」の適用を受けたことがないこと。
過去に同じ特例を受けていたらだめよ、と言っています。
(5) 自己の配偶者、親族などから住宅用の家屋の取得をしたものではないこと、又は彼らが関わった家でないこと
身内から家を買うならだめよ、と言っています。
(6) 贈与を受けた年の翌年3月15日までに住宅取得等資金の全額を充てて住宅用の家屋の新築等をする
もらったらすぐ使うのよ、と言っています。
(7) 贈与を受けた時に日本国内に住所を有していること
外国に住んでたらだめよ、と言っています。
(8) 贈与を受けた年の翌年3月15日までにその家屋に居住すること
もらったらすぐ住むのよ、と言っています。
以上の条件を全て満たせば、「住宅等取得資金の贈与税の非課税」の特例を受けられるかもしれません。
というのは、建てる家や買う家にも条件があるからです。
豪奢な家には、特例が認められません。
そのあたりは、次回に案内します。