「よい不動産会社の見分け方~近藤流<その2:大企業編①>」

みなさま、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの近藤喜隆です。正月気分もすっかり終わり、仕事モード全開かと思います。ぜひお体に気を付けて頑張って下さい!

                        

さて第2回目は「よい不動産会社の見分け方<その2>大企業編①」です。前回、賃貸大手全国チェーンの会社とは現在、お付き合いをしていないという話をしました。ネームバリューは圧倒的なのになぜ!?という感想を持たれた方も多いかと思います。

確かに彼らのブランド力、広告費をかけた大量のメディア露出は、他の追随を許さず、地場の中小規模の不動産屋では太刀打ちできないほどです。実際、多くのお客様(特に若い方を中心に)が、その名前を知っているということだけで数多く訪れます。中小規模の会社も仲介に関しては、彼らの媒介力に頼っているケースも多く見受けられるくらいです。

では、なぜそういった「すごい会社」とのお付き合いをやめたのでしょう。

                        

理由は、大きく二つあります。一つは、「管理面が弱かった」ことです。仲介力は強くとも、入居後の管理面が弱かったのです。

入居者が滞納した場合の催促・回収に対する取り組み方や、メンテナンス、修繕に対する取り組み方、さらにはそれに対する意識の低さ、があったのです。

滞納に関しては、入居者の属性によってはあまり積極的に取り組んでくれないケースが多々見受けられました。
またメンテナンス面に関しても、修繕に関する知識や意識が乏しく、修繕会社に丸投げで、その修繕会社もあまり質の高いところとは言えないものでした。
結果、私が手間暇をかけ、別の業者にやむなく直接手配するというケースも出て来ました。もちろんこれらは、管理費はすべて相場並み(賃料の5%)に払っての上での状況です。

                                               

この大手会社Aに関して言えば、仲介部門(募集店舗)が管理も片手間にやっている状況でした。もちろん数年たった現在は、だいぶ改善されていると思いますし、また他の大手には仲介と管理を、別会社にしているところもあるので、一概に大手すべてがこの状況ではありません。

ただ別会社制にするところの中には、それぞれの役割分担が行き過ぎて(セクショナリズム)、管轄外のことには関心をもってもらえず、仲介部門と管理部門との’溝’を感じることもありました。もちろん専門性が高度化した現在、これはこれで否定することではなく、必要な体制とは感じますが、それでも大企業ならでは弊害といえるでしょう。

色々書いてしましましたが、お世話になった大手チェーンを悪く言うつもりは全くありません。念のため言っておきますね。

                                   

ではもうひとつの理由とはなんでしょう?それは次回、「大企業編②」でお話していきますね。どうぞお楽しみに!

 
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