不動産会社はどんな物件が売りやすいのか

不動産とは、それ自体を動かすことはできず、また他に代わりがない商品でもあります。つまりあなたが所有している物件はこの世の中でたった1つ、そこにしかありません。仲介を依頼した不動産会社は物件の評価をする際に、個性の強いものを敬遠する傾向にあります。なぜなのでしょうか。それは物件に個性があればあるほど、買い手が限定されてしまうからなのです。つまり万人受けする物件こそが不動産会社にとって扱いやすい商品となりうるということを覚えておきましょう。不動産会社に依頼する際に行う査定でおおむね自分が所有する物件が個性的=売りにくいのかどうかがわかります。不動産会社にとって誰でも買い手になりうる物件とは、戸建て住宅という条件であるならば、駅からのアクセスがよい住宅地で近くに日用品の購入がしやすい店舗があり、かつ学校や病院が近いなどの要素がある物件でしょう。このような要素があればおそらく査定価格は高くなると考えていいでしょう。また、薪ストーブがある、二世帯住宅であるなどといった特徴のある家は逆に売りにくい物件となってしまいます。

不動産会社はなぜ万人受け物件を好むのか

では、なぜ不動産会社は万人うけする物件を好むのでしょうか。先に説明した通り買い手を限定させないという点にヒントがありそうです。買い手を限定させないということは、買い手を見つけやすいということにつながります。つまり、長い時間をかけずに買い手を探すことができるということです。では短い時間で買い手を探せることによる不動産会社のメリットとはどのようなものでしょうか。まず物件を公開するための広告費用も少なくて済むのと同時に、その物件をPRする時間が少なくて済むのです。つまり1件分の買い手を探すのに余計な費用と労力を費やさなくてよいという大きなメリットがそこには生まれるのです。また、仲介手数料は契約が成立した段階で発生する成功報酬なので、万人うけする物件はほぼ確実に利益を確保できるといえます。

 
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