事故物件の購入はしても大丈夫でしょうか

希望の条件に合致していて、さらに値段まで安い。でも、よく調べてみたらそれは事故物件だったという場合。あなたなら購入しますか?結論からいうと、このような事故物件に関しては、不動産業に精通している人でなければ買わない方がいいでしょう。なぜなら事故物件は、仮に将来売却するとなった場合に相場が読めないからです。また、室内には亡くなった方の匂いが残っている、と言われることもあります。この匂いは独特で簡単な清掃や換気程度では完全に消えることはないそうです。消臭するのには専門的な知識が必要になるとされています。また、ごくごく稀な例であり、基本的には何らかの対処が為されていますが、亡くなられた方が病気であった場合にはその原因(例えばカビなど)によっては同じ病気に感染してしまう可能性があります。気にならないし、安くていいからといって安易に購入するのは避けましょう。

買い付けに条件をつけてもよい

“買付証明書を提出した場合は、仲介業者は売買契約を着々と進めていきます。しかしながら買付証明書提出の段階で心理的瑕疵があることが発覚するといったケースも出てきます。このような場合は、心理的瑕疵があることを理由に購入をやめるのが妥当です。買付証明書には法的な拘束力もないので、キャンセルとなっても罰則を受けることはありません。
また、不動産会社が買い付けをする際には、買付証明書の備考欄に心理的瑕疵がないことを条件に付け加えるのが一般的です。こうしておくと、仮に心理的瑕疵があった場合に、購入をストップすることが容易になるからです。個人でもこの真似をすると良いですが、しかし、すべての物件にこのような付け加えができるのかというとそうではありません。場合によっては条件を付けることを拒否されることもあります。ケースをよく見て判断しなければなりませんが、まずは安すぎる物件や、あるいは販売図面の備考欄に告知事項有りの記載がある場合には事故物件である可能性が高いので、特に注意することを忘れずにいましょう。”

 
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