指定流通機構が不動産売却のカギを握る？
不動産会社に不動産の売却を任せた後、不動産会社は買い手をわざわざ一人一人探しているわけではありません。実は、全国の不動産取引において、指定流通機構が円滑な取引のために大きく貢献しているのです。指定流通機構とはレインズという通称で広く知られていますが、不動産売却時はレインズの役割をよく理解しておいた方が余計な不信を抱かずに済みます。
指定流通機構の重要な役割とは？
指定流通機構はどのような役割を果たすのでしょうか。不動産会社に売却を依頼すると、基本的にその不動産の情報は指定流通機構のシステムに登録されるようになっています。不動産の情報は、これによって他の会社と共有できるようになっているのです。ただそれだと、不動産の情報がよからぬことに使われてしまうのではないかと不安になるでしょう。しかしそれぞれの会社には守秘義務があるので、業界の外に情報が流れることはありません。ですから安心してください。
過去にどんな取引が行われたか分かる？
不動産取引情報提供サイトを活用すれば、誰でもどこでどんな物件がいくらで売れたか、というのがすぐに確認できます。単価や物件の間取り、面積、築年数などが一目瞭然です。このサイトは指定流通機構が管理しており、消費者が円滑に不動産取引を行うために公開されています。
情報の集約と提供で取引がしやすくなる
指定流通機構によって、不動産の情報はそれぞれの会社が共有しています。なので、不動産の売り手の希望に添えるような買い手を見つけ出すまでの時間が大幅に短縮されます。そのため、スムーズな取引が可能になりました。不動産なので実感しづらいですが、いうなればネットショップの存在によって、どんな地域のものでも欲しいものが簡単に手に入るようになった感覚に近いといえます。ただ、一部の不動産会社は、情報をあえて公開せず、不当な取引を行おうとするところもあるようです。もし契約後不安なら、実際に不動産の情報が共有されているかは、他の会社に聞くなどすれば簡単に確認できる場合がありますから、調べてみても良いでしょう。
