私はお客様の不動産の賃貸借契約の締結に仕事柄立ち会うことがあるのですが、たまに大穴の物件に出くわすことがあります。もちろん大穴であることからレインズに情報が載せられる前に借り手がついてしまったりすることもあるのですが、貸し手が外国に住まれていたり、外国の方だったり、定期借家契約がついているような物件の場合に相場よりある程度安く市場に出されていることが多いように感じます。

また、お客様の売買契約に立ち会った際にも大穴の物件に出くわすことがありました。相場よりも2割以上安い価格で売りに出されていたのですが、売り手が80歳を超えるご高齢の方で売値よりも現金化のほうを優先されているような事案でした。買い手の方は、普段は美容サロンを経営されている方で毎日不動産情報を欠かさずチェックされているという方でして、都内に投資用としてのマンションを複数所有する方でした。

このような穴物件にどのようにして出会えるかというと基本的にはコツコツと不動産情報を毎日チェックしていく以外には近道はないのですが、不動産会社をはじめ不動産情報に詳しい人で、なおかつ、自分に情報を与えてくれる知り合いというのを持つことが重要なようです。もちろんこちらから何も情報を提供せずとも有益な情報を流してくれる方もいるのでしょうが、よほど長いお付き合い等でなければなかなかそのような方はいらっしゃらないと思います。ですので、不動産業者であれ一般人の方であれ、不動産に関する情報をお互いに交換できるようなネットワークは築いていて損はないと思います。その際にはもちろん自分が持っている有益な情報を提供するということも時には求められますが、自分が有益な情報を得ることができるということを考えると情報提供者の重要性は認めざるを得ないでしょう。また、人には頼らずに自分でコツコツと不動産情報を集めるという方法もありますが、情報収集の方法もできる限りは精通されている方にお話を伺ったほうがよいでしょう。不動産売買や賃貸は一生のうちに幾度も経験するというような方も最近は多いので、そのような方から情報を得ることの重要性は測り知ることができません。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ