マンション情報サイト「住まいサーフィン」を運営するスタイルアクト(東京都中央区)は、関東および関西圏における「売主別中古マンション値上がり率ランキング」(2025年版)を発表した。関東圏では三井不動産レジデンシャルが2年連続1位を獲得し、関西圏では阪急阪神不動産が8年連続で首位を維持する結果となった。

今回の調査は、2008年から2023年に竣工した関東圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城)および関西圏(滋賀、京都、奈良、和歌山、大阪、兵庫)の新築分譲マンションを対象に実施された。2024年1月から12月までの1年間の中古マンションデータを基に、新築時と中古売出価格を住戸単位で詳細比較し、値上がり率を算出した。

関東圏ランキング結果

画像=プレスリリースより

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50棟以上のサンプルがあるデベロッパー部門では、1位が三井不動産レジデンシャル、2位が三菱地所レジデンス、3位が住友不動産、4位が野村不動産、5位がコスモスイニシアという結果となった。

三井不動産レジデンシャルは、「パークタワー」シリーズをはじめとする都市型大規模タワーマンションが評価され、交通利便性や眺望、共用施設の充実度が価格上昇を牽引したとされる。

画像=プレスリリースより

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20棟以上50棟未満部門では、東急不動産が1位を獲得した。「ブランズ」シリーズを中心とした駅近立地や生活利便性の高いエリアでの供給が、中古市場での継続的な需要維持につながったという。

関西圏ランキング結果

画像=プレスリリースより

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20棟以上のサンプルがあるデベロッパー部門では、阪急阪神不動産が1位、大和ハウス工業が2位、三菱地所レジデンスが3位となった。全体的な傾向として、大阪市内、京都市内の上昇率が高い傾向が見られた。

8年連続で1位を獲得した阪急阪神不動産は、阪急沿線や京都市内を中心とした供給で、主力ブランド「ジオ」シリーズの品質管理が高く評価されている。入居後の管理満足度調査でも上位に入っており、中古市場での資産価値維持に寄与している。

画像=プレスリリースより

10棟以上20棟未満部門では、積水ハウスが1位となった。「グランドメゾン新梅田タワー」をはじめとする環境性能に優れたマンションが評価され、梅田再開発エリアという立地条件も資産価値向上に寄与した。

市場動向と分析

関東・関西ともに都市中心部のマンションの値上がり傾向が強く、特に交通利便性や将来性の高い立地での物件が市場で高く評価されている。タワーマンションや高額帯物件だけでなく、多様なライフスタイルに対応した商品展開を行うデベロッパーが上位にランクインしてることも特徴だ。あと

 
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