「宅配ボックスあり」物件は、設備なしに比べて家賃相場が1.3万円/月上昇。LIFULL調べ
LIFULL(東京都千代田区)は、同社が運営する不動産ポータルサイト「LIFULL HOME’S」において、「宅配ボックスあり」物件の市況を調査し結果を発表した。
運送・物流業界の人手不足に加えて、2024年度からはトラックドライバーの時間外労働の上限規制などが適用されるいわゆる「物流2024年問題」に対して、2023年10月6日政府は置き配を選択した際にポイント付与するなどの「物流革新緊急パッケージ」をとりまとめた。こういったなかで、いま宅配ボックスへの関心が高まっているようだ。
LIFULL HOME’Sが、一都三県の賃貸マンション/アパートにおいて「宅配ボックスあり」の物件割合を月ごとに調べたところ、2023年9月の割合は直近1年で最高となる41.1%だった。
また、サイトを利用するユーザーの検索において、「宅配ボックスあり」が「必須」選択された割合を調査したものでは、2023年6月以降に大きく伸び、約6割が「必須」として検索していた。
一都三県における「設備条件なし」と「宅配ボックスあり」の家賃相場を比較したところ、「設備条件なし」は70,000円、「宅配ボックスあり」は83,000円と、月額で13,000円の差となった。
先述した置き配のポイント還元や再配達を依頼する手間、配達時間に在宅していなければという心理的負荷を鑑みれば今後も宅配ボックスありの物件のニーズは高まっていくと考えられる。