売却した相続不動産の約半数が築40年以上。LIFULL「相続不動産の売却に関する意識調査」
LIFULL(東京都千代田区)は、相続した不動産を過去5年以内に売却した770人を対象に「相続不動産の売却に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
調査概要
- 対象者: 過去5年以内に自分か配偶者が日本国内の不動産を相続し、相続から3年以内に売却を考えはじめ、売却に至った25~84歳男女
- 有効回答数:770人
売却した相続不動産の築年数を聞いた質問では、「築40年以上」が47.9%とほぼ半数で、次いで「築20年~30年未満」(18.6%)、「築30年~40年未満」(21.4%)という結果で、相続不動産の9割以上が築年数20年を超えていた。
売却を検討した理由は、「相続したが使う見込みがなかった」(61%)が最も多く、「維持費が高いと思った」(28.4%)、「住宅・不動産の老朽化」(27.5%)と続いた。築年数が経過している物件も多いことから、使い道や維持費などがネックとなっているケースが多いようだ。
相続について、事前に親族などと相談していたかを尋ねたものでは、「きちんと確認・話し合い・相談をしていた」55.4%、少しだけ確認・話し合い・相談をしていた」20.3%と、75.7%が事前に親族で話し合いをしていた。
また、事前に話し合った内容に関しては「財産の分割方法」が50.4%と最も多く、「相続される財産の詳細」(43.6%)、「法定相続人にあたる人が誰か」(29.2%)と続いた。
相続した不動産を売却した際に公開した点では、「買い手がなかなか見つからなかった」(13.2%)や「安易に価格を下げてしまった」(12.1%)「価格や担当者を、複数の不動産会社でしっかり比較しなかった」(11.5%)といったものが上位となった。