2023年8月30日、都内にて不動産テック協会主催で「不動産テックカオスマップ 最新版(第9版)発表セミナー 2023」が開催され、最新の不動産テックカオスマップ第9版が発表された。

画像=不動産テック協会(クリックで拡大)

サービスが急増している不動産クラウドファンディングカテゴリーを除いたかたちで、433のサービスが掲載されている。

第9版の編集方針は下記の通りだ。

  • サービス内容の変更により該当しなくなったものの削除
  • 運用が1年間なされていないものの削除
  • メディアのみのサイトの削除
  • 集客、送客サイト、自社物件サイトの削除
  • クラウドファンディングカテゴリーの外だし
  • 生成AIカテゴリーの新設

特に生成AIカテゴリーが追加されたことが大きな変更点となっている。

カオスマップの解説を行った不動産テック協会・代表理事の巻口成憲氏は、「不動産クラウドファンディングは69社(前回34社)に増加しているが、それを除くとサービスの数は去年よりも減っている。これは、不動産テックマーケットが成熟化したことにより、競争環境が健全に構築されて、淘汰されるプレイヤーが現れている」と今回カオスマップの傾向を語った。

不動産テック協会・代表理事・巻口成憲氏 撮影=リビンマガジンBiz取材班

新たに追加された生成AIカテゴリーには6サービスが掲載されており、先行している欧米の事例、AIが画像を読み取り物件紹介文を自動生成するサービスや見込み客へのメッセージを自動化サービスなどを見て取るに、日本でもAI活用が広まる可能性は高い。

また、今後の不動産テックマーケットについて、「不動産テックは、リーガルテックやフィンテック、建設テック(コンテック)、行政テックなど様々な分野と重なっている部分が多い。こういった重なりの部分がサービス差別化やニッチ化の源泉になっていく可能性が高い」(巻口氏)とし、不動産テックの周辺領域と融合したサービスに注目が集まっていることを紹介した。

 
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