若い世代で増えるペアローン。20代30代の2割がペアローンを利用。三井住友トラスト

三井住友信託銀行(東京都千代田区)が設置する「三井住友トラスト・資産のミライ研究所」が令和の住宅ローン事情についてアンケートを行い結果を発表した。

※全国の20~69歳、約1万人を対象に行った独自のアンケート調査

画像=プレスリリースより

住宅ローンを利用して自宅を購入した2,964人のうち、全年代では単独ローン利用率が72.0%、ペアローン利用率は8.9%で、単独ローンの利用割合が多数派だった。

しかし、20代(22.2%)・30代(17.6%)ではペアローンの利用率が高く、5人に1人はペアローンで、全世代の平均と比べて2倍の水準だった。

画像=プレスリリースより

単独ローンとペアローンの当初借入額の中央値を比較した表を見ても、全年代で単独ローン借入2,322万円、ペアローン借入2,911万円、その増加分が125%となっているのに対し、20代は単独ローン2,417万円、ペアローン3,333万円、増加分138%。30代は単独ローン2,786万円、ペアローン3,528万円、増加分127%と、平均水準よりも高い数値となっている。

三井住友トラスト・資産のミライ研究所は、若い世代でのペアローン利用が多かった結果に対し、”その背景には共働き世帯の増加や、住宅費用を夫婦で「応分に負担しようという意識」と「負担できる環境」が進んだことが考えられます。”とコメントしている。

働き手の変化なども、ペアローンが増えた理由となっているのは間違いない。しかし、60代のペアローンの当初借入額は2,273万円で、20代の単独ローンの2,417万円よりも低く、30代のペアローンの借入額は60代よりも1,300万円ほど高いこと見てみると、上昇し続ける住宅価格が影響し、2馬力でしか住宅が買えない状況が生まれていると考えることもできる。

 
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